経営における羅針盤とは経営理念と戦略のことを指します。経営理念がしっかりとしたものなら羅針盤は自ずと導くものを指し示すでしょう。しかし常に変化し進化する時代で経営に関する計画を立てても、なかなか思い通りにはなりません。今回は経営の羅針盤ともなる経営理念と戦略をもう一度見直してみましょう。
■羅針盤が指す経営理念
経営理念は各社でさまざまです。ビジネスを展開する際には理念を元に活動していくことになりますので経営理念はしっかりと考え、ある程度の方向性は決めましょう。
◎経営理念とは
経営姿勢、自社の存在意義、自社に課せられた社会的責任等を社内外に示すもの
「わが社は社会に対して、自社の商品やサービスを展開し社会に価値を提供します。安全な商品やサービスを提供することが社会に対する貢献だと捉え、社会に対してなくてはならない会社へと日々精進します」
このように文章として姿勢、存在意義、社内外を取り入れたものを経営理念といいます。また経営理念も経営者次第で内容は多少変わってきます。しっかりとした理念を作ることで
企業活動の基盤ができあがります。
さらにイメージとしてビジョン化や具体化することによって経営における羅針盤は指し示す方向を決めてくれるでしょう。
■羅針盤が指す経営戦略
今度は経営戦略を練りましょう。常に変化と進化が進む中で経営戦略をしっかり立てることで羅針盤の指し示す方向は変わってくるかもしれません。そのために現状の経営環境を知ることで戦略を練ることができます。
◎繋がるチャンス情報
・顧客ニーズの多様化が進み、市場マーケットが活発
・2020年には東京オリンピックが開催される
・規制緩和や情報化の進展が早く新しい市場がどんどんと増えてきている
・ベンチャー企業の成長が期待されている
・公的機関や民間からの資金調達や経営情報など支援体制が整備されている
◎ピンチとなる情報
・世界レベルでの大競争時代を迎え、競争市場がさらに激化
・日本経済は成熟期を迎え、家電、自動車、鋼鉄など、かつてのリーディング産業の大きな成長は見込めなくなっている
・大企業を頂点にした下請け分業構造が崩れ、取引の減少や中止を迫られる下請け企業が増加傾向
チャンス情報とピンチ情報を知り戦略を練るのも一つの手です。その月や年ごとに戦略を変えても問題はありませんが先を見越した戦略作りが大切になってきます。
■まとめ
今回は羅針盤をキーワードに経営理念と戦略と特集しましたが、この記事が参考になると幸いです。理念と戦略がしっかりとすれば、見えてくるビジョンがより想像できるものとなります。さて、あなたの経営羅針盤はどちらの方向を示しているのでしょうか?