経営者のための経営分析手法!経営分析は細かく比較が基本

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経営について企業のオーナーが考える時、非常に役立つのが経営分析です。経営分析を行う事で、経営危機をより早く発見し危険を回避することができます。
経営分析とはどのような事なのか、わかりやすく説明していきましょう。

【経営分析とは】
経営分析とは、賃借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などを見て、会社の実力や、能力、弱点、問題点などを分析する事を言います。
これらの分析をするために重要になるのが、分析する際のもとになる正確な決算書です。経営分析には、過去5年程度の決算書から分析をすることもありますので、ここで分析した結果が将来にも大きく影響をする事を経営者は忘れてはいけません。
間違った数字で分析を行うと、企業は後に5年程度引きずることになりますので十分注意が必要です。
経営分析の基本は「細かく比べる」という事が大切になります。

【売上を分析】
まずは、企業にとって重要になる売上について細かく分析をしてみましょう。売上と一言で言ってもそれは「月別売上」「部門別売上」「顧客別売上」「支店別売上」「商品別売上」「担当者別売上」などがあります。
売上高を知る為には、「売上単価×個数」から求められるため売上単価を上げる為の方法と、個数を上げる為の戦略に分けて考える事ができます。
このように、数字を細かく細分化し比べることで、企業が行うべき戦略が見えてくるのです。

【比較するポイント】
売上を比較する際のポイントについて下記のような方法があります。

・前年同月を比較
前年同月の売上について比較をしてみます。この場合、単月のみの比較と累計比較があります。前年同月に比べ大きなマイナスがないか確認します。

・月別比較
月別に比較していきます。特に売上が多い月、少ない月などを比較してみます。

・年別比較
年度別に比較してみると、自社の弱点を知る事ができたり、逆に去年まではなかった売上があったりなど自社の成長を見る事ができます。
売上という部分だけでもこれだけ細分化する事ができます。これ以外にも安全性分析、活動性分析、生産性分析、成長性分析などがあります。

【まとめ】
経営分析を行うことは、企業と利害関係を持つ人々への情報の提供や経営の意思決定を行う上で非常に役立ちます。
経営者は経営分析の重要性を充分理解し実施していくことが大切でしょう。経営分析を正確に行うためにも、自社の特徴をより詳しく洗い出し、細かく比較することから始めましょう。