リスク管理と危機管理と言う言葉はよく似ていて間違いやすいのですが実はこの２つの意味は少し違うのです。リスク管理と、危機管理を比較し正しい意味を理解しましょう。
【リスク管理の意味】
リスク管理とはリスクマネジメントとも言われますがあらゆる場面で想定されるリスクに対してそれらが起こらないようにするためにおこなわれ取る行動を言います。例えば経営において何か物事を起こす時にそれに対するどのようなリスクがあるのかを考えそれを防ぐ方法を考えます。このようなリスクに対して一連のリスクを徹底的に考え追及する事をリスク管理、リスクマネジメントというのです。ここでは行動する事によって起こるリスクだけではなく、行動しない事によって起こる損失もリスクとして考えられるのです。
【危機管理の意味】
危機管理の意味はすでに発生した事態、危機に対して被害を最小限に抑えようとする事、その危機から少しでも早く回復するための方法を考える事を意味しています。リスク管理がこれから起こるであろうリスクの予防に対して、危機管理はすでに起こってしまった事への対策、対応という事になります。火災を例にとってみると、火災が起こらないように火の始末をきちんとしたり、寝たばこはしない、万が一の時の為に消火器を買うなどの行動はリスク管理であるのに対し、危機管理は火災が起きてそれを最小限に止める為にする消化活動や消防署への連絡などをする事を言います。リスク管理は簡単に言うと想定されるあらゆるリスクを回避、防ぐための行動、手段と言えるでしょう。危機管理はすでに発生した事に対してその被害や損失を最小限に抑える為の方法や早期回復の為の手段と言えます。
【リスク管理表】
リスクをあらかじめ考えておく為にリスク管理表というを作成します。リスク管理表がなぜ必要なのか、またどのような役割を持っているのかみてみましょう。リスク管理表の目的は管理表を作った時点でリスクを意識したり、計画した対処法を記録する為にあります。こうする事で過去に記録していたリスクを将来に生かすことができるのです。もしもリスクを認識していたのに何かのアクシデントが起こった場合何も備えをしていなかったら損害を最小限に抑える事はできません。このようにリスクに迅速に対応する為には起こり得るリスクを常日頃から意識する事と伴にリスクを管理する事も重要になってきます。
【まとめ】
リスク管理と危機管理の違いはわかったでしょうか？将来的に起こるリスクを皆がしっかり意識し、管理する事が大事なのですがこれは企業だけに限ったことではありません。学校や地域、社会全体、家族間でもリスク管理をしっかりと行う事が大切なのです。またより多くのリスクを考える為には様々な視点から多角的にリスクを考える事が大事です。
