中小企業の場合経営者はとても重要な役割を持っています。もし経営者が死亡した場合は会社におけるリスクは多大なものになる事が予想されます。経営者の死亡リスクやその回避の為の方法などを見ていきましょう。
【経営者が死亡するリスク】
経営者がもし亡くなった場合には会社にどのようなリスクがあるのか考えて見ましょう。特に中小企業で多いのが経営者=トップセールスマンである事です。ですから経営者が亡くなるという事は、会社にとってトップセールスマンを失う事でもあり顧客離れや経営が悪化する恐れがあります。金融機関や取引先も経営者の死亡と売り上げの低下については非常に敏感になっていますので最悪のケースでは融資を断られてしまう事もあります。このような事態になってしまうと家族だけではなくその会社に関わっている従業員にとっても深刻な問題になります。
【リスクの回避】
これらのリスクを回避するために検討したいものが経営者が加入する生命保険です。経営者が生命保険に加入する事で死亡による経営のリスクを回避する事ができ事業を円滑に継続する事が可能になります。事業保障を目的とする生命保険の契約形態は下記のようになります。
・保険の契約者 企業
・保険の被保険者 経営者
・死亡保険受取人 企業
ここで気を付ける点は契約者と受取人です。もし契約者を経営者個人にしてしまうと受取人が経営者の遺族になるため事業の保障にはなりませんので気を付けましょう。
【保険選びと必要な保障額】
死亡保障額はいくら位に設定すればよいのでしょうか?一般的には金融機関の借入金や経営者の死亡退職金、事業の運営費(半年~1年分程度)などを参考にして算出します。但し会社を継続する時に必要になる法人税を引いた金額で考えなくてはいけません。事業保障保険は解約時に掛金が戻らない掛捨て型と、掛金が貯まっていく積立型があります。掛捨型は保険料が割安ですが保障は高額なものが多いのですが不測の事態が起きなかった場合には掛金が戻らないというデメリットがあります。これに対して積立型は保険料が割高になりますが必要がなくなり解約した時にある程度の金額が戻るというメリットがあります。このようにそれぞれメリット、デメリットがありますので自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
【まとめ】
経営者に万が一の事態が起きた時にも会社を継続していく為にこれらのリスクに備えておく事はとても重要です。また加入する保険もメリットとデメリットがそれぞれ存在しますので必要資金だけを見て考えるのではなく、経営計画に沿った保険を慎重に選ぶことが大事でしょう。