企業の経営が悪化した時に最初に取り組むべき事とは?

経営者のリスク

経営が悪化して資金繰りが立ちいかなくなってしまうと最悪のケースでは倒産をしてしまう事もあります。
経営悪化に陥る原因やこのような事体になった場合に最初に取り組むべき事などを知っておくと自社が窮地に立った場合に大変役に立ちますのでぜひ知っておくとよいでしょう。

【経営悪化になる原因】
企業が経営悪化になる原因として考えられる事は下記のようなものがあります。
(販売不振)
最も多いのが販売不振で必要な売り上げが上がらなかった場合に起こります。この場合売り上げが一気に減るケースと徐々に減っていくケースがありますがそれぞれに対処法は違います。徐々に減っていく場合は売り上げ減少の初期にその兆候に気づき認識できるかがポイントになります。
また一気に減る場合にはそれに代わる新規事業をいかに早く立ち上げる事が出来るかがポイントになるでしょう。
(既往のしわ寄せ)
次に多いのが経営は徐々に悪化しているにも関わらずそれに対する対策を何も講じないまま資産が減っていく事によって最悪のケースを招くパターンです。
危機に気づいたら早急に手立てを講じる必要があります。
(倒産の連鎖)
また特定の取引先に売上の多くを依存している場合はその得意先が倒産する事で自社も倒産の連鎖が起きるケースがあります。このようなリスクを防ぐためにも特定の取引先に依存せず資産を分散する事が大事です。

【経営の悪化に対して初めに取り組む事】
このように経営が悪化に気が付いたらまず初めに行うべき事はなるべく早く経営悪化の原因を把握する事でしょう。
それは危機的な状況になるまでの時間が短ければ短いほど資金の調達や交渉、資金繰りなどが難しくなるからです。
企業は経営の悪化に気が付いた時にはその原因を探る為にも「資金繰り表」を作成するとよいでしょう。
資金繰り表とは売上金、借入金のような項目別に一定期間ごとのすべての資金の収支を分類、集計する事で資金不足や資金調達についての現在の状況が把握できるものです。
これを見ると、このままいけば今後いつ頃資金不足に陥るのかがある程度予測する事ができます。
また資金繰り表を見て経営悪化の原因を分析する事も出来ますし、これらの原因にあった対策を講じる事も出来ます。

【まとめ】
経営が悪化する原因として最も多いのが販売の不振です。資金繰り表を作成して自社の収支を確認する事で今後の資金不足を予測したり、繰越金の把握を明確にすることが出来ます。
これらを常に意識する事で事前に危機的状況を把握する事が出来る為経営の悪化を防ぐ事にも繋がるのです。