企業のリスクは、年々複雑化し多種多様なものになっています。経営者はこの事を常に考え、リスクを最小限に減らし経営を行っていく事が求められます。
リスクを最小限に減らす方法について見てみましょう。
【経営とリスク】
企業の経営をしていくという事は、リスクマネジメントを行い、意思決定をし続ける事を言います。
リーマンショックを経験した経営者も多いでしょうが、私達経営者は常にこのような最悪の事態を考え事業経営を行っていく必要があるのです。
ですから現在経営がどんなに順調であっても、将来経営環境はどのように変化するかはわからないのです。
また、昨今の大きなリスクとして個人情報の漏洩もあります。個人情報がひとたび流出してしまうと、企業は社会的信頼を失い、賠償責任を問われるケースもあり、最悪の場合倒産というリスクもあるのです。
経営者は、これらのリスク管理を徹底し、常にリスクマネジメントを行い続ける事が求められます。
【リスクを最小限に減らす為に】
小さな会社で事業を行っていた時には、皆が顔見知りで、リスク管理も行き届き、従業員は皆経営者とリスクの共有をしていたかもしれません。
しかし企業規模が大きくなるにつれ、それは次第に困難になります。
組織が大きくなると、様々な考え方をする人が出てきますし、業務分担や、価値観にばらつきが出てしまいます。
このような場合は、現在あるリスクを全て書き出し、リスクをコントロールする為の社内ルールを設け、対策を講じ、管理を徹底していく事が重要でしょう。
また、経営者を含めたリスク管理の会議を設けたり、ミーテイングを頻繁に行いリスク管理が継続的に行われているか確認する事も大切です。
そして、実際に事故や、災害が起こった場面を想定した訓練を行いリスク管理の重要性を従業員と共有する事でリスクを最小限に減らす事ができるのです。
【リスクマネジメントを構築・運用する為の鉄則】
様々な企業でリスクマネジメントが行われていますが、成功している事例ばかりではありません。
リスクマネジメントを構築・運用する為の鉄則として下記のような事が挙げられます。
・社長が自ら指揮を執る
・社内でも活躍している人を選抜し、リスクマネジメントの推進をさせる
・職場の社員全体で活動する
・自社に合うリスクマネジメントを考え、独自のやり方で活動する
・1年、2年ではなく継続してやり続ける
・社内でリスクマネジメントが継続されているか確認をする
これらが、重要になってきます。
【まとめ】
リスクは不足の事態で、いつどこで発生するか、またその確率も定かではありません。
だからこそ、正しい方法でマネジメントを行い、それを継続していく事が重要になってくるのです。
経営者は、常に自社に存在するリスクを考え行動していく事が求められるでしょう。