はたから見ると、経営者は地位や名誉、お金など多くの人が羨むものをすべて手に入れており、何不自由なく暮らしているように見えます。しかし、経営者の多くは常に悩みを抱え日々葛藤しているのです。多くの経営者はどのようなことに悩んでいるのでしょうか。
【経営者の悩み】
経営者の悩みとして多いものを挙げると、「資金繰り」「業績不振」「従業員の育成」になります。しかし、このような悩みは多くの人には理解されにくく、同じ立場である経営者同士にしかわからない場合が多いのです。
これは、経営者が孤独であると言われるゆえんにも繋がりますが、そもそも経営者と、従業員では立場が全く違うのです。
経営者にとっては、会社は自分の人生をかけたとても大きな存在ですが、従業員にとっては、そこは生活をしていく為にお金をもらう場所や方法でしかありません。このように、それぞれに目的や価値観が違うので経営者の悩みはそこで働く従業員には理解されないのです。
【資金繰りと業績不振】
では、経営者の悩みとして資金繰りと業績不振について見てみましょう。資金繰りとは、「いつまでに支払いをすることになっているのに現金がない」「今月は従業員の給料の支払いが困難だ」など期日までに会社が支払うべきものが、支払えなくなるという状態を言います。
このような場合は、一刻も早く金融機関等に融資を申し込んだり、支払先に入金を待ってもらう連絡をすることが大切です。これらを怠りそのままにしておくと、会社の信頼を失い、最悪の場合倒産ということにもなりかねません。
業績不振は、「今期は思うように売り上げが伸びない」「海外に支店をだしたが業績が不振だ」などというケースがあります。企業は業績が上がらなければ、当然利益も出ず赤字になってしまいます。このような場合は、新たなサービスや事業を展開していき経営改革を行うことが重要です。
【従業員の育成】
業績不振や、資金繰りと同様、企業にとって重要になるのが人材の育成です。企業の業績アップの為には優秀な人材が欠かせないからです。しかし人を動かすことは、本当に大きな力が必要になります。
まして従業員と経営者となると、お互いにそこで働く目的や価値観が全く違うからです。経営者は何よりも、人材育成に力を注ぎ、従業員と頻繁にコミュニケーションをとったり、業績アップに尽力した人にはそれなりの評価をするなども必要になるでしょう。
このように経営者の悩みは、様々な要素からなっています。経営に悩んだら、一人で悩まずに税理士などの専門家に相談するというのも一つの手段です。
