近年、男性だけでなく女性も自身で起業する人が増加しています。
この背景には働き方が自由になり、女性でもさまざまな可能性があること、女性ならではのきめ細かなサービスができること、終身雇用制度に依存できなくなったことなどが挙げられます。
しかし、女性経営者には男性経営者にはないリスクやデメリットがあることも事実です。女性経営者のリスクやデメリットについてみてみましょう。
【女性経営者のリスク】
女性経営者のリスクは、取引先や融資先などから「頼りない」「本当に仕事を任せて大丈夫か」など不安があることからクライアントから軽視され仕事を取れない、融資がうまく受けられないなどのリスクがあります。
このような差別から男性経営者よりも、報酬が低くなったり、仕事の交渉の場を設けることすらできないケースもあります。
また、取引先の男性からセクハラを受けたり、仕事をもらうために辛い思いをするケースも少なくありません。
このように、日本にはいまだに女性差別があることはぬぐい切れません。
ですから、女性経営者が社会で、男性経営者と同じ土俵で戦うには相当の覚悟と精神力、体力、気合などが必要になるでしょう。
【女性経営者が社会で成功するためには】
女性経営者は男性に比べ不利な点はありますが、成功している人ももちろんいます。そのような人はどんなことを心がけてきたのでしょうか。
・動機を明確にする
これは男性経営者でも同様ですが、女性の場合さらに必要になります。
さまざまな困難に遭遇した場合に、常に初心に戻り事業を立ち上げた動機を再確認する必要があります。
・家族の同意、協力は不可欠
結婚して家族がいる女性が経営者としてやっていくには、ご主人はもちろんですが周りの家族の同意や協力が必須になります。
女性経営者の場合家事や、子育てに関わる時間が今までより減るため、それをカバーしてくれる夫や、義父母、実父母の協力が何よりも大切です。
【経営者支援する団体や支援金】
世の中には女性経営者を支援している団体や制度が多くあります。
そのいくつかをみてみましょう。
・女性・若者・シニア起業支援資金
日本政策金融公庫による新企業育成のための支援制度です。
対象は女性で事業開始後7年以内の方で7,200万円上限に融資をします。
・新創業融資制度
日本政策金融公庫による制度で、上限は3千万円までとなっています。
【まとめ】
女性経営者には、さまざまなリスクやデメリットはありますが、世の中には女性経営者を支援する制度も数多くあります。
これらを活用しながら家族や周りの協力を得て、女性経営者も是非活躍してほしいと思います。