ここでは、経営者の資質について記載していきます。但し、ここで挙げる資質が身についていなくても、普段からこれらの資質を意識した振る舞いをすることで、会社運営のプラスになることでしょう。では、会社組織をより強化するための、経営者の資質を解説します。
経営者に必要な資質とは
「資質」という言葉は聞いたことがあるでしょう。日常会話でも時々使われている言葉ですが、しっかりと理解しているでしょうか。「資質」は似た言葉である「能力」と非常に間違えられやすい言葉です。
「能力」が、物事を成し遂げることのできる力・後天的に備わった働きを表しているのに対して、「資質」は、生まれつき持っている性質や才能・天性を表します。
経営者に必要な「資質」とは、ひとつではありません。幾つかの性質を持ち合わせ、時には体力も必要となってきます。それらを意識することで経営者の人格が形成されていきます。それでは、経営者に必要な「資質」について見ていきましょう。
論理的な思考
論理的思考とは、「2つの事柄の関係性を正しく認識する能力」のことをいいます。経営は、計画して後に行動に移ります。その過程で試行錯誤をしながら微調整を繰り返します。その状態を計測していけば、それほど違いなく結果を予測することができます。
このような試行錯誤をする場面で、経営者の能力は必要とされ、数字や理論を用いて根拠のある理由を導き出すスキルが求められるのです。
学ぶ姿勢(謙虚である)
成功している経営者は学ぶ姿勢を忘れません。現在の経営状態を見据えて、新たな発見や課題、挑戦を探し続けます。また、上から目線の傲慢な経営者は、いつの間にか周りが敵だらけになってしまいます。一流の経営者は、常に学ぶ姿勢を大切にし、相手の長所を認めることができる人です。
取捨選択をする能力
「何が大切かを選び、それ以外は捨てる」この行動ができる経営者は広く事業を進めていくことができます。重要度の低い仕事や、自分でなくてもできる仕事は他人に任せるなど、案件を引き受ける時のルールが確定していると、仕事が手一杯になるリスクは避けられます。無駄なことに時間を割くことは、経営者として大きなリスクなのです。
決めたらブレない
ブレるリーダーの下では組織はまとまりません。人に何かいわれて右往左往するようでは、部下の信頼を勝ち取ることができず、ましてや、思い付きで行動を起こす人の下では部下は何をして良いのか判断ができかねます。
決めるまでにはどれだけ慎重になっても良いので、いったん決めたら最後までやり通すことで、社員から見る社長の信頼度も上がります。
需要(ニーズ)を作り出せる
従来のサービスや商品に固執しているとビジネスモデルも偏って、既存のユーザーを奪い合うだけの経営になってしまい、会社は長続きしません。新しいサービスや商品を試行すると同時に、そのニーズをユーザーに植え付けるアイデアを論理的・戦略的に考えられる人こそがトップに相応しいのです。
まとめ
経営者の資質と題して記載してきましたが、これだけを意識すれば良いということもなく、会社の規模や将来像によっても異なってきます。経営者は「こうであるべき」という規定はありません。だからこそ、経営者は会社の成長に伴い自らも成長を続けていく必要性があるのです。