派閥争いとは?起こる背景やリスク・巻き込まれない方法を簡単に紹介

経営者のリスク

派閥争いとは、家系・縁故・出身・利害関係などで結ばれた人のつながりで、対抗したり争ったりすることです。

会社経営においても、親近感や一体感を提供する排他的なグループのことを派閥と呼び、派閥争いが起こることはめずらしくありません。

そこで、派閥争いについて、起こる背景やリスクと巻き込まれない方法を簡単に紹介します。

 

会社の派閥とは

会社の派閥とは、フォーマル組織ではない排他的なグループであり、組織内で利害や意見などで結びついた人たちの形成する集団です。

たとえば同じ出身地や出身校、同年代や同じ趣味の人たちが集まって、好悪の感情などを背景に形成されていきます。

派閥という組織は、親近感や一体感を提供しつつ、同じ価値観や背景などの人たちによって自然に形成されることが多いことが特徴です。

 

派閥争いが起こる背景

会社で派閥争いが起こる理由として、次の3つが考えられます。

・世代や価値観が異なるから

・優位性を保ちたいから

・承認欲求が強いから

 

それぞれ説明します。

 

世代や価値観が異なるから

会社に勤務する人の年齢や性別は様々であるため、育った環境や考え方、価値観が異なる人たちが一緒に働いています。

世代や価値観が異なることで、派閥が発生してしまう可能性もあるといえます。

 

優位性を保ちたいから

権力が異なる部署があると、組織同士で対立し、派閥争いに発展することもありえます。

部署同士が協力し合いながら1つのプロジェクトを進めている場合も、どちらの部署の管理職が有力かなどで計画の進め方が偏るケースも見られます。

 

承認欲求が強いから

部下や同僚、上司や経営陣などに認めてほしいという承認欲求が強いことが、派閥を生み争いに発展するケースもあります。

認めてほしいことを理由に成果に繋げなければならない競争意識が強まり、派閥争いを激化させます。

 

派閥争いを避ける方法

会社で派閥争いが起こると、陰口や足の引っ張り合いで身動きが取れなくなる恐れがあります。

双方の主張に振り回されることになれば、板挟みの立場となって疲弊や孤立するといったことで、業務に支障が出るとも考えられます。

派閥争いを避ける方法として、敵か味方かを区分けせず、会社の将来に向けてやるべきことを行うことがよいといえます。

自分の意見を主張しすぎず、派閥の人間の言葉には肯定も否定もしないことで、余計な争いに巻き込まれることはなくなるでしょう。