会社経営において、社員教育は欠かせないことです。
組織全体の発展と個人の成長を目指し、社員教育に力を入れる企業は少なくありません。
仮に何の社員教育もせずに会社経営を続ければ、様々なリスクを発生させることになるでしょう。
そこで、役員に求められる社員教育とは何か、行わないリスクと徹底するメリットを解説します。
社員教育を行わないリスク
社員教育は、事業運営において欠かせないことといえます。
日々の業務を遂行するために必要なスキルや知識を獲得してもらい、会社全体で目指すべき姿と仕事をする目的、経営理念などを知ってもらわなければならないからです。
そのため、社員教育を怠ったままで経営を続けた場合、将来的には以下のリスクが発生すると考えられます。
・社員の仕事に対するモチベーションや会社に対するエンゲージメント(帰属意識)が下がる
・マンネリ化により会社内の活気が失われていき、退職者が増える
・人の出入りが激しくなるため、スキルやノウハウを蓄積しにくくなる
・会社全体の業務効率や生産性が下がる
・管理職や経営幹部などの候補者が不在になる
・競争力の低下により環境や時代の変化、危機対応が難しくなる
「企業は人なり」という言葉もあるほど、人材は大切な経営資源です。
人材に対する投資や育成が不十分であれば、社員からの信頼を失うため、離職者を増やすことになるでしょう。
その結果、業務遂行や人材育成に求められる知識やノウハウが蓄積できなくなり、競争力や存在価値を失うことになるでしょう。
社員教育を徹底するメリット
社員教育の効果が不透明な中では、コストをかけてまで社員教育に取り組みにくいといえますが、どのようなメリットがあるか知ることで社員教育の必要性を改めて実感できます。
たとえば、社員教育に取り組むメリットとして、以下が挙げられます。
・社員それぞれのスキルアップにつながり、組織全体の業務効率や生産性が向上する
・会社が進む目的や目指す部分を組織全体に浸透させられる
・会社への愛着や感謝などの気持ちが芽生える
・社会貢献していることを実感しやすくなる
・離職率が低下し人材の定着率は向上する
・会社の競争力が高まる
何のために仕事をして、作業を行うのか理解できるようになれば、現場でのモチベーションややりがいも高まりやすくなります。
社員に会社への愛着ややりがいを持ってもらえれば、結果的に企業の成長や発展につなげられます。