経営者だけでなく全てのビジネスパーソンは、経営(マネジメント)を学ぶ必要があると考えられます。
なぜならビジネスの場において意思決定の判断基準を設けることは必須であり、マーケティングでも製品開発でも全ての施策には意思決定が必要だからです。
意思決定がどのような根拠に基づいたものかを決めておかなければ、自信を持って判断することができなくなります。
他にも様々な理由で、経営(マネジメント)を学ぶ必要があると言えます。その理由を理解しておきましょう。
異なる部署同士の円滑なコミュニケーションのために
企業はいくつかの部署に分かれますが、その部署同士のコミュニケーションに問題が生じることがあります。
自分の働く部署のことはわかっていても、他の部署になると良くわからないという場合、部署同士が互いに仕事の理解ができていなければトラブルに発展する可能性があるからです。
営業部の納期感覚と製造部の感覚は異なっているなど、組織の規模が大きくなればトラブルも多くなるでしょう。
マネジメントを幅広く学んでおくことにより、部署同士も良いコミュニケーションを図ることが可能になると考えられます。
ドラッカーの言葉を参考に
経営やビジネスの世界で多大な影響を与えた人物に「ドラッカー」という人がいます。ドラッカーが1946年に執筆した「企業とは何か」という書籍は、大手自動車メーカーが会社の立て直しに参考にするほどの内容で、組織を運営するにあたる管理やノウハウなどが記された本でとても有名です。
そして「マネジメント」という書籍は、さらに多くのビジネスマンに影響を与えています。ドラッカーのマネジメントの定義は、組織は特有の使命とそれぞれの目的を果たすために存在していること、仕事を通じて働く人を活かし自己実現を図ること、組織が社会に与える影響を処理し社会問題解決に貢献することという役割だという考え方です。
さらに存続と健全さがいかに大切か、目先の利益ではなく将来のための基礎作りを重要とし、成果の大きな増大する分野へと資源を向けることなどが必要だとも言っています。
認識すべき本来の役割
企業内のどのような仕事を担うにしても、それぞれ顧客のために、自社のためにと、誰かの役に立っている価値のある仕事であることを認識しておくことが必要です。
その価値を顧客に提供することで、顧客や自社に利益を与え、さらに社会貢献に繋がることになります。その対価を、会社から報酬や給料という形で受取ることが働くことだと言えるでしょう。
まずは経営者がマネジメントの必要性に気づくこと
経営者はマネジメントの本当の意味を理解し、様々な機会を通じて管理者や従業員に学ばせることが必要になります。その手法をどのようにするのかを考える必要がありますが、例えば社内研修会や勉強会の開催による議論など、色々な方法はあるでしょう。
まずは経営者自身が経営・マネジメントの必要性に気づき、厳しく学んでいくことが重要になります。