経営者は常に企業が直面するリスクを考えて行動し、将来起こる多種多様な危機に対応できるように常に意識しておかなければいけません。企業が直面するリスクと危機管理の欠如によって企業にとってどのような損失があるかみてみましょう。
【企業が直面するリスク】
それでは企業はどのようなリスクを考えておく必要があるのか詳しくみてみましょう。
・財産損失のリスク
火災・爆発・地震・風災害・盗難などによる直接損害に関わるリスク
・収入減少のリスク
企業の売り上げや利益が減少するリスク
・賠償責任のリスク
他人の権利を違法に侵害した場合これにより損害が生じた時に企業が負うリスク
・人的損失のリスク
経営者、重役、その他の従業員などの死亡や・事故・疾病・信用損失などのリスク
・ビジネスリスク
新製品の開発や海外進出など営業戦略のリスクおよび株式投資、商品取引、他社への融資などの資産運用上のリスクなど企業には多くのリスクが存在します。しかし多くの企業はこれらのリスクに対して無防備で何ら対策を取っていないのが実情です。
【危機管理の欠如】
こうした危機管理の欠如は一度リスクが発生した場合、企業の存続をも危ぶまれる事態になりかねません。このような事態を避ける為に経営者にはリスクマネジメント能力が求められています。会社を守る為にも経営者はこのようなリスクに対して敏感になり、従業員との間でコミュニケーションを取りしっかりと情報を共有する必要があります。
【危機管理意識の向上の為に】
危機管理意識を向上する為には日々の教育や訓練を繰り返す事で万が一危機が発生した時にも円滑に対応できるようになります。このために社員全員がきちんとした知識を身に着けておく事が重要です。またリスクマネジメントの知識が高い専門家の力を借りて定期的な研修を行い個々のレベルアップを図るのも一つの手です。
【まとめ】
経営において100万円の利益を得る事と、100万円の損失を未然に防ぐ事は同等の価値を持つと言われています。ですから経営者はただ利益を追う事だけに奮起するのではなく、足元のリスクに対しても十分な注意と危機管理意識を持って経営を行わなければいけません。今どんなに経営が順調にいっている会社でも常に事業縮小や倒産などのリスクにさらされている事を理解しておきましょう。そして事業リスクにおける9割以上が人に関わるものである事も知っておく必要があります。