出張手当として支給される金額は各企業によって違います。正しい出張旅費規定作成する為にも出張手当の相場を知っておくことが大切でしょう。
【出張手当の相場】
出張手当の相場は役職によって変わりますので、それぞれどれくらいになるのか見てみましょう。一般的に宿泊を伴う出張の場合、出張手当の相場は一般社員で2千円前後と言われています。日帰りの場合はその半分の千円程度になるでしょう。
役職では部長、課長などの管理職の場合3千円前後、役員の場合4千円~4千5百円、社長などの代表の場合4千5百円~6千円程度になるでしょう。
1泊2日の場合の出張であれば4千円、2泊3日の場合6千円前後と日数分が支給される仕組みになっています。
【海外出張の場合の手当】
それでは海外の場合についてもみてみましょう。海外などの遠方の場合は別規定があり、出張手当の額が決まっているのですが国内よりも高く設定されます。
一般社員の場合1日あたり4千5百円~5千円程度が相場です。役員や部長、課長になると5千円~5千5百円が相場と言われており社長クラスになると7千円~7千5百円程度になります。
また長期滞在になると出張手当の約8割程度となるなどの規定もあります。これは滞在が長期にわたる場合、3週間もすれば現地の生活にも慣れ出張の慰労という意味合いが薄れるためでしょう。
【旅費日当を決める際の注意点】
出張旅費の日当を規定する際に法律上の取り決めはありませんが、常識的な金額にしておかないと税務調査が入った場合に否認されるケースもあるため注意が必要です。
まず、同業種、同規模の他社と比べてその金額に相当性があるかどうかも検討しましょう。そして次に社長や役員などの特定層だけに有利な旅費規定になっていないかを考慮しなければいけません。
役職によって日当や旅費の金額を変更しても構いませんが特定層にだけ優遇されたものであったり、不利な規定になっていると出張旅費規定として認められない可能性があります。
【まとめ】
出張手当の一般的な相場は理解できましたか?相場を知る事で自社の金額が他社の金額に比べて適正かどうか知る事も出来ますし、出張旅費規定の変更、見直しをするよい機会にもなるでしょう。
また現在出張旅費規定を作成していない会社は規定を作成する事で経理の手間を省けたり税金の負担という面でも大変有利になりますので規定を作成する事を検討してみてください。