個人賠償責任保険で近年増加している自転車事故に備えよう

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近年自転車事故での損害賠償を請求されるケースが増え、新聞などで取り上げられるようになりました。自転車は手軽な移動手段であるため利用している人も多いのですが、このように運転中に歩行者と接触して事故を起こした場合損害賠償を請求されるケースがあることを忘れてはいけません。
自転車事故で損害賠償請求をされるリスクに備え保険に加入しておくと安心です。

【自転車事故の実例】
それでは、実際にどのような賠償請求をされるのか過去に多額の賠償金請求を受けた実例からみてみましょう。

・男子小学生(11歳)が夜間に自転車で帰宅途中に歩道と車道の区別のない道路で歩行中の62歳の女性と正面衝突になり、事故を起こしました。女性は頭蓋骨骨折などの傷害を負い意識が戻らない状態になりました。神戸地方裁判所は加害者側に対し、賠償額9,521万円を請求しました。

・男性がペットボトルを片手に持ち、スピードを落とさずに自転車で坂道を走行し交差点に突入し、横断歩道を横断中の女性と衝突しました。女性は脳挫傷により搬送先の病院で3日後に亡くなりました。東京地方裁判所はこの男性に対し、6,779万円の賠償額を請求しました。
このように、自転車と歩行者が接触した場合、歩行者の命をも落としかねない惨事になることを私達は十分に理解して運転しなくてはいけません。

【保険で自転車事故に備えよう】
このような自転車の事故は、決して珍しいことではありません。もしもの時に、保険に加入していれば、多額の賠償金の支払いに困窮することはありませんのでお守りとして加入しておくと安心です。
また自転車保険は、怪我や入院、手術、死亡などに備えて加入する傷害保険に個人賠償責任保険がセットされたもので年間の保険料も安く加入できるというメリットもあります。
既に火災保険や自動車保険等に加入している人はそれに特約として個人賠償責任保険を付加することができます。
特約として加入する場合、月々100円程度で加入できますので、追加の保険料は年間でも数千円程度と安く、保障額は上限1億円などの大きなリスクに備えることができますので加入しておいて損はない保険と言えるでしょう。

【補償の範囲】
個人賠償責任保険の補償の対象は、被保険者本人だけでなく配偶者、生計を一にする同居の親族、生計を一にする別居の未婚の親族などにも補償されますので、一家の誰かひとりが加入しておけばほとんどのケースで対象になります。
ただし、上記のように単体で加入することはできず、加入中の火災保険や自動車保険などの特約として付加することになりますのでその点は注意しましょう。