黒字経営への第一歩は、ロスをなくすこと

企業を取巻く危険

【はじめに】
国税庁の調査によると、平成26年度の日本の法人のうち、黒字の法人は33.6%です。これには、大企業の決算報告も含まれていますが、日本の企業のうち9割は中小企業なので、中小企業だけで見ても割合はそれほど変わらないと考えられます。
つまり、中小企業のうち7割近くは赤字経営ということになります。
では、企業を黒字経営に持っていくにはどうすればいいのでしょうか。

【経営を黒字化するには】

赤字経営に悩む経営者の中には、赤字を黒字にするために売り上げや事業の拡大に力を入れようと考える人が少なくありません。
しかし、赤字状態で事業の拡大に精を出しても、さらに赤字に拍車をかけてしまうばかりです。
収支を黒字に持っていくことを考える前に、まずは赤字を相殺してトントンの状態に持っていくことが先決です。
そのためには、赤字の原因となっているロスを削ることが必要となります。
赤字の原因には、赤字商品・赤字取引、売上原価でのロス、販売管理でのロスなどが考えられます。

1.赤字商品、赤字取引
ほとんどの赤字経営企業には、売れば売るほど赤字となる商品、取引が増えるほど赤字となる取引きが存在すると考えられます。
例えば、宣伝という名目で採算が取れない価格で販売している商品やサービスがあるなら、見直す必要があります。

2.売上原価のロス
商材の仕入れや製造のロスも赤字の原因となってしまいます。
類似する商材を扱っている卸屋を比較したり、なるべくコストがかからないルートを探すなどして、仕入れや製造の工程を見直してみましょう。

3.販売管理費
販売管理費のロスの原因には、労働生産性の低下と経費の無駄遣いが考えられます。
営業ルート・配送ルートなどのロスは、項目ごとの損益分析を細かく行うことで見えてきます。
経費の無駄遣いに関しては、収益に貢献していない経費、消耗品の調達、広告宣伝・印刷物などの見直しが必要となります。
例えば、広告は効果がそれほど変わらないなら印刷物を減らして現在流行りのSNSに注力した方がコストは削減できます。
収益を出さない商品・サービスの販売を中止する思い切りの良さも時には必要かもしれません。
また、販売管理のロスを減らすなら、変動費よりも固定費の削減に力を入れたほうが全体的な収支を減らすことができます。

【最後に】

今回は、赤字経営を黒字経営にする第一歩として、赤字を相殺する方法をまとめました。
赤字が続くと焦ってしまうと思いますが、事業拡大や売り上げアップのために赤字を増やしてはもとも子もありません。
儲けを大きくすることは、マイナスをゼロに持って行ってから考えるようにしましょう。