経営という旅の途中で不安にならない方がおかしい。ここにはどんな困難があるのだろうかという根拠のない不安は人間なら必ずあるものだ。今回は、経営者であれば必ず実践して欲しいシンプルな不安解消法を解説していく。
■経営の不安とは?
経営をしていく上で不安になることは多くあるはずだ。具体的な不安であれば、それを解決していく為に取り組んでいくことが不安の解決策になっていくものだが、具体的ではない不安の前ではどうしていいか分からないのではないだろうか。
大きな船出の前で船長が不安にならないはずがない。さまざまな責任を背負っている為、肩に見えない重荷が乗っかっているのである。具体的ではない重荷の前で、どのような人も「どうしたらいいのか」といった形にならない思いを解決できないでいる。
■経営に潜む不安の解消法
以上のように経営に潜む不安は、明確ではない場合がある。この不安を少しでも解消できる方法があれば、グルグルと回る形のないものに時間を費やすこともない。ただただ不安になる経営の不安を解決する為には下記をするといい。
◎見えないものを見える化する
例えば、心の中にあるモヤモヤとした不安の原因を突き止める方法として「とりあえず書き出していく」という方法がある。まるでレモンを絞るかのに、一気に絞り出すことが重要で、とにかく抽象的な表現でも書いて「見える化」することだ。
◎絞り出したら掘り下げる
見えないものを見える化していくことは重要で、そうすることで「なぜ?」が生まれる。なぜこの問題が不安にさせるのか「原因が見えてくる」ということだ。
例えば、
経営がうまくいかない
↓
なぜ?
↓
売り上げがうまくいかないから
↓
なぜ?
↓
人間関係が良好でないから
↓
なぜ?
というように絞り出したものを「掘り下げていく」ことで根本の原因が見えてくるものだ。ツリーをイメージすると分かりやすいのだが「経営がうまくいかない」といった頂点があり、どんどん下の枝を把握し「根っこの原因を掴む感覚」がこの作業だ。
■経営の不安解消法でやってはいけないこと
結局のところ不安を解消するのは自身の問題だ。この問題を他の経営者に相談することはあまりおすすめしない。確かに、親身になってアドバイスをしてくれる方も多くいるのだが「自分の成功例」中心の話題になりやすい。
経営に潜む不安というのは、数字的なものではない場合があるのだ。その数字が悪いとどうなるのか、例えば「友人に顔向けできない」などあるのかもしれない。経営は数字で見えているように見えて、結局「人」を見えているということだ。
もちろん、経営の師匠というべき信頼のできる人がいるのであれば、その方に相談することはいい。しかし、思考の迷路にならない為にも「経営に潜む不安」は自身で解決することをおすすめする。