経営者の仕事内容を具体的に分からない方も多くいるはずだ。仕事内容をシンプルにいえば、経営方針や計画、組織づくり、社員の意見調節など多岐にわたる。今回は、経営者の仕事内容で一番重要なことを見ていく。
■経営者の仕事内容
経営者は、自らの仕事内容を把握することが必要で、社員が豊かな生活を営めるようにすることを考えていかねばならない。その為、経営者は経済活動により資本を増やしていけるようにしていかねばならないのだ。
経営者にとって大事な仕事内容は以下となる。
◎経営方針の決定・意欲向上
企業のビジョンとなる当事者の思いである。経営方針を計画することで、組織の方向性や行動の筋書きを作成し、ビジョン実現の為の道のりを示す。
経営方針により、社員の意欲を向上させることができる。企業として総力を発揮するスタート地点に立つことができるが、ずさんな経営方針であればモチベーション低下の要因となることもある。
経営者は、会社の未来を担う決定権を持っているので、その負担も相当なものだ。社員は給料だけもらえればいいと考えているわけではなく、仕事内容や人間関係、上司の評価などによってやりがい=「幸福感」が左右される。
経営者がどのように取り組んでいるのかという姿勢により、管理職のあり方も影響するものである。その為、経営者には社員・社員のやりがいや気遣い、組織全体の雰囲気にも気を配ることが求められる。
◎事業計画の決定・資金をどうやって得るか
「経営方針の決定・意欲向上」の経営方針を立てることにより、経営目的やビジョンの再確認を行う。その実現の為の当面の業績到達目標を定め、達成の為行動基準を示す。そこで、経営方針から事業計画を立てることが必要になってくる。
会社はボランティアではなく営利団体であるから、事業を進めていく為の資金が必要になる。その資金繰りの為に活動するのが経営者の役割である。
例えば、どのように資金を調達するかを考えていくことも経営者の仕事であり、銀行などに相談し出資してもらう必要がでてくる。もしこれがうまくできない会社はうまく経営ができなくなる。
しっかりと社員に仕事をしてもらう為には、きちんとした土台づくりをするのが経営者の仕事なのだ。
◎意見調整・社員の教育
経営者であれば、現場や社員のことを把握することが必要だ。経営者がいくら知識・見識を高め人脈を広げても現場の仕事内容を知らずに的外れの指揮をしていては、社員から受け入れれることはない。
現場を把握・理解することができるリーダーが会社や社員にとって貴重な存在だ。経営者が現場を知るということは、現場を支える社員たちの評価を適正に行うことにつながり、社員の士気を高めていく。
ドラマや映画などの影響から、経営者は贅沢な生活ばかりしていると勘違いしている人も多いのではないだろうか。しかし、経営者は会社の将来設計を立て誰よりも会社のことを考えていかなければならない責任重大な仕事である。
起業を考えている人は、経営者という仕事の大変さをしっかり理解した上で挑戦するのがいい。