経営者も人間です。悩む事も常にあります。経営者という立場上、問題や課題にぶち当たるのは当然の事と言えます。しかし、会社を運営して行く上で、経営者が「疲れた」と言うと、どうなってしまうのでしょうか。経営者が「疲れた」と言えない理由について紹介しましょう。
経営者は、常に悩むもの
経営者はいろいろな経験から、これなら自分が経営した方がましだとか、自分の方が上手に経営できるとか、人の下につくよりも上でみんなを引っ張って行く事が、性分に合っていると思った経験があるのではないでしょうか。
会社を軌道に乗せる為には、会社の重要な決定事項において、必ず選択や決断に迫られます。そんな経営者も、好きで始めた社長業や経営者業として、今の自分の存在があるはずです。それにもかかわらず、なかなか思うようにいかなければ、精神的に追い詰められる事もあるでしょう。しかし、経営者は「疲れた」と言えません。いや、会社の関係者の前では、言ってはいけない言葉なのです。
経営者の心の状態が会社を左右する
経営者の言葉は、自分が思うよりも影響力は大きいのです。
経営者疲れたと言う影響
会社は多くの社員によって構成されています。会社の経営状況については、ある程度は社員も把握する事ができます。業績や目標に対しても、例えば「今回は無理でも次回に頑張ろう!」とモチベーションを維持する為にも、気持ちの持ち方は極めて重要な事です。
しかし、経営者が部下や社員に向かって「疲れた」表情や態度を見せる事は、会社の経営状態まで、疑ってしまう事につながります。それほど、社長や経営者の「マイナスなイメージ」は、部下や社員に対して大きなダメージを与えかねないのです。
経営者のメンタルケアの必要
経営者が精神的に落ち込む事は、人間だから避けられない事です。しかし、リスク管理から考えると、あってはならない事がらとも言えます。では、具体的にどうあるべきなのでしょうか。
社員に対して精神的なダメージを、悟られないようにするには、専門的なメンタルケアの必要性があります。勿論、この問題は社内で解決できる問題ではありません。経営者のヘルスケア・マネジメントが確立されていない事も確かです。
メンタルケアを受けるには
経営者がメンタルケアを実施するには、自分自身の状態を把握する事が必要です。精神的なダメージは、身体面や心理面と行動面の全てに影響が出てきます。具体的な症例としては、肩こり、腰痛、だるさ、頭痛、不眠、不安、イライラ、集中力の低下などや、ストレスからくる暴飲暴食や無駄使いなどもあるようです。
対処法としては
規則正しい生活や趣味による気分解消、体と心をリラックスできるように心がける事です。それでも、改善方法に結びつかなければ、精神的なケアを行ってくれる専門医に相談する事をお勧めします。心の病気は誰にでもある事なのです。気づかない事や向き合わない事は、かえって逆効果になってしまいます。医者が嫌であれば、コンサルタントへ相談するのも一つの方法です。
まとめ
経営者の「疲れた」には、経営者リスクとして真剣に向き合う必要性があります。辛い事を、解消できる手段を今のうちに探す事も大事でしょう。自分自身のセルフケアの判断と必要性を理解しておくべきなのかもしれません。