会社は利益を求める集団ですが、会社を正しい道へ導くには経営者の能力が大きく関わってきます。経営者は会社を取り巻く様々な問題に対し真摯に向き合わなければなりませんが、そのためには自身の役割と果たすために必要なポイントについて理解しておく必要があります。
会社経営で良いサイクルを作るには
経営を軌道に乗せるには、業績を伸ばし良好なスパイラルを築くことが必要不可欠ですが、現在多くの中小企業は70%以上が赤字となっています。
中小企業の経営は経営者の手腕が特に重要で、成功している会社の多くは勘と経験に頼らず、現状分析のための数字力がある経営者が運営していることが多いです。経理を税理士や担当に丸投げするのではなく、今後の利益推移や経理状況から経営課題を読み取れる能力を養うことで、確実に会社の発展の糧となります。
変化に対する判断力
流行や世界情勢といった会社を取り巻く環境は常に変化しており、新しい流れに迅速に対応することが業界を生き残る秘訣です。変化に飛び込むことは抵抗を感じるものですが、日頃から多種多様な情報に対しアンテナを張り巡らせ知識を仕入れることで、先を見据えるための力と判断力を養うことができます。
これらの能力は不測の事態への対応にも繋がり、重大なミスも取り返しのつかない事態になる前に治めるリスク管理にも役立ちます。
利益拡大以外の責任
責任感は経営者に求められる能力の一つであり、従業員がミスを犯したりクレームを受けたりした際、上に立つものが責任を負うことになります。経営者は、会社の最高責任者であり、従業員から関係者、取引先まで多くの人の責任を背負っています。
これが不足すると従業員の元気が無くなり、組織として機能不全を起こしてしまいます。事後責任を取ることも重要ですが、予め社員教育や運営体制にも力を入れておくことも経営者としての責任といえます。
児童労働・環境破壊・不当労働といった、利益追求のために手段を選ばない社会的なモラルに反する経営者は、いずれ関係者や取引先にも不利益をもたらすことになります。会社の社会的ルールは会社法で定められていますが、起訴されなければ何をしてもよいという無責任な考えは、社会の一部として活動する団体として重大な問題といえます。
会社内の責任を従業員に取らせるような事はあってはならず、金融機関やクライアントに対する信用も常に考えながら事業を発展させることが、良い経営サイクルへの道しるべとなります。
孤独との闘い
経営者というものは常に孤独であり、多くの人生を背負う苦悩は中々理解されるものではありません。孤独に強くなることは冷静な判断ができることに繋がり、業績アップやモラルから外れるような行為を防ぐことに繋がります。
まとめ
数字力を基にした、運営・情報収集力・責任感・メンタル面での成長が経営者の役割を果たすために必要なことだと解説してきました。経営の状況が芳しくないときは、一度これらのファクターを見直してみることをお勧めします。