中小企業の経営がうまくいかないのはなぜ?

企業経営情報

ビジネスを成功させるためには、既に成功している企業を模倣することが必要と考えられますが、他社のビジネスを模倣しても経営がうまくいかないケースも決して少なくありません。模倣が失敗してしまう原因を考え、どの様に自社を成功に導けばよいかを考えて行きましょう。

手本にする企業を見誤っていないか
同業他社で比較的自社と近い会社を手本にしてしまうと、ビジネス自体が似たものになってしまうので技術革新や企業成長には繋がりにくいと言えます。
独自性の薄い企業になってしまうことを恐れ、反対に自社とはあまりにも異なった成功企業を手本にしてもうまくいかないなど、手本にする企業の選択次第というところがあります。

表面だけ真似をしていないか
手本にする企業がなぜ成功したのかを理解していなければ、表面部分のみを真似しても成功しません。見えない部分までしっかりと観察し、自社とどこが異なるかなど分析していくことが必要です。

真似しただけで実行できていない
いくら成功した企業を手本にしたくても、そもそも自社に技術力が備わっていなければ真似することはできません。技術力を磨くことも必要になると言えるでしょう。
海外や異業種企業から模倣するなら、そのまま模倣するのではなく地域や業界の脈絡に合わせたつくり替えも必要です。

中小企業の多くがうまくいかない理由
廃業や倒産に追い込まれる企業の多くは、間違った経営を行っていることに気がついていないと考えられます。
その理由として、事業の中心になる専門的な能力さえあれば経営は行えると勘違いしているケースです。
会社を設立するなど起業する人の中には、企業に属して身に付けた知識や経験を活かして独立する人もいるでしょうが、会社員として身に付けたスキルは職人としてスキルであり、起業家としてのスキルとは異なります。
職人は仕事を作っていきますが、起業家は事業を作っていくことが必要だと言えるでしょう。

経営を成功に導くためには?
職人として何の仕事を行うべきかを考えて行くことは別にして、起業家として事業をどのように成功に導くかを考えて経営を行う必要があります。
価値を提供し結果として利益を得ることが経営の基本姿勢ですので、その上で会社の将来像を確率させ近づけるための現状打破の策を打ち出していくことが必要だと言えるでしょう。
職人の視点のままで起業したとしても成功へは繋がりません。中小企業の経営者で今経営に行き詰っていると感じているなら、根本的な考え方から変えて行く必要があるのかもしれません。