経営者は定期的に経営理念を見直しすることが必要?

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会社を起業する時に経営理念を作っている会社は7割くらいでしょうが、形骸化してしまっている事はないでしょうか。本当に意味のある経営理念を作っていなければ、経営には大きな差が生じます。
事業を見つめ直すには経営理念の見つめ直しが必要です。今の経営状況に不満や不安を感じるのなら、まずは経営理念を定期的に見直す事から初めてみましょう。

そもそも経営理念とは?
ビジネスを通して何を実現したいのかを明確化したものだと言え、経営していく上での強い思いや信念、そして会社の存在意義です。経営理念が明確になれば何に価値を置くかが決まるので、困難な状況に陥った場合の指針になるでしょう。

経営理念の見直しの際に自身に問いかけを
会社の核になる経営理念を見直す時には、まず次のような問いかけを自分自身に行ってみましょう。これから経営や新事業をスタートさせる場合や、再出発の際に見直すことで経営のターニングポイントになる可能性があります。

・ビジネスを行う目的は何か
まずはビジネスを通じて誰の役に立ちたいのか、ビジネスを行う上での目的部分は何かを明確にしましょう。

・なぜその問題を解決したいか
物事をやり遂げる時にはその理由が明確でなければゴールに近づけません。そして何のためにその問題を解決するべきかを再度考えてみましょう。

・どの様に問題を解決していくか
解決するために実行すべきことが出来るかどうか、経験や実績などは無視して単純にどうすれば解決できるかを考えます。
また、その問題がなぜ起こるかという原因まで考えて行く事で対応策が出てきます。

・その解決方法で将来後悔しないか
現在の視点ではなく将来から今を振り返った時、自分がどのように思うかを考えてみましょう。
解決策を実行した時の自分の仕事やプライベートの環境を想像し、その時にも現在の問題を解決したいと思うかどうか、家族構成など家庭環境の変化で身近な問題に意識が行く事にならないかを考えてみるだけでも見えるものは変わるでしょう。

時間軸も見据えたブレのない経営理念が重要
今時点で悩んでいるのに、将来を予測することは容易な事ではありません。しかし将来世の中がどの様な状況になっているかを考える事により、今考えている解決策が正しいかの判断基準にもなります。
大手企業で業績を上げているところのビジネスモデルは、常に将来を見据えながら事業を淡々と拡大をしています。将来に対するブレがない事で、例え利益率が低かったとしても売上は拡大できています。
会社の目的とも言えるブレのない経営理念を作り、そこには時間軸の概念も入れておく事が重要だと言えるでしょう。