経営が黒字になる会社と赤字になる会社では社員に違いがある?

企業経営情報

経営が黒字の会社、そして赤字である会社は何が違うのかを考えた時、市場規模の大きさや事業収益の構造など根本的な違いはあるでしょう。
しかしそのような外的な要因だけでなく、会社に勤務している社員にも違いがあります。学歴やスキル、勤務態度、仕事の早さなど、色々比較する部分はあるでしょうが、潜在的な能力の違いというよりも、習慣に違いがあると言えるでしょう。

時には外部の力が必要な理由
社員の個性より会社全体の習慣が影響して赤字の理由になっているとしたら、当たり前になった習慣の中で誰もそのことに気が付くことはないでしょう。気が付かないのであれば直すことはできず、いつまでも赤字から脱却することはできません。
企業を再生するために外部の力も必要だという考え方は、会社内部の人では気が付かない赤字への習慣を指摘してもらうためだとも言えるでしょう。

経理担当者の特徴
例えば経理担当者だけ見ても、赤字会社の場合、予期しなかったトラブルに柔軟に対応できているとは言えないケースもあるでしょう。
黒字会社の経理担当者は比較的柔軟に対応できても、赤字会社の担当者は1つ変化が訪れるたびに硬直してしまう傾向があることが多いようです。
しかし赤字会社では、対応できないことを「仕方がない」という慣れで解決してしまっています。ここでもし、会社が改善案を繰り返し打ち出しながら変化していく習慣を身に付けていれば、柔軟な対応が自然にできる様になったのかもしれません。

一般社員の特徴
一般社員を見ても、赤字会社の場合は日々の仕事に追われている「フリ」をする社員が多いようです。やはり将来起こる可能性がある問題を想像して、事前に対処しようとしないのは経理担当者と同じです。
与えられた仕事だけをこなしているだけという印象ですが、黒字会社の場合は、事前管理として仮説に基づいたシミュレーションと実践を行い、検証するということを繰り返しながらセルフプロデュースできる企業環境を目指していると言えるでしょう。

役員や管理職の特徴
黒字会社と赤字会社では、役員や管理職にも違いがあります。
例えば黒字会社の役員と管理職を見た場合、もし緊急事態が訪れ、社員に給料を出すことができないという状況になれば、自分の役員報酬や給与をまず先に減らしてくれて良いと考える気概のある人が少なくてもいます。
しかし赤字会社の場合は、権利や立場は主張しても、真っ先に自分の報酬や給与には手を付けて欲しくないと考えることが多いようです。

社内全体で再度考え直してみては?
ここで述べた黒字会社と赤字会社の特徴は、全てがあてはまる訳ではありません。他にも様々な要因などが絡み合い、本当であれば業績を高めることが出来るはずなのに、出来ていないことが多々あります。
まずは社内全体で、仕事に対する取り組みや認識の甘さについて、考えてみるべきだと言えるでしょう。