迅速に精度の高い意思決定を経営者が行う場合、現状では見えない課題などを数字に基づいて判断することも必要になります。
経験や勘に頼るのではなく数字を分析した上での判断は、これからグローバル化が進んでいくことで競争激化が予想される経営業界で重要性が高まる部分だと考えられるでしょう。
経営で重要になる3つの数字とは?
会社経営を支えていく数字をわかりやすく表現すると、お金、会計、税金の3種類です。この3つを全体的にバランス良く分析して行くようにする必要がありますが、特に重要なのは経営においての資金やキャッシュ部分である「お金」の項目です。
当然ながら、お金がなくなれば会社を存続させることはできません。日々口座の残高を確認するという経営者も少なくないはずですが、その反面、会計や税金の数字は経理担当者や税理士などに任せたままになっていないでしょうか。
1つの数字だけではダメ?
お金は経営者、会計は経理担当者、税金は税理士など、連携せずに孤立した状態で管理されていると、注視している数字でしか問題を把握できなくなります。
経営者はキャッシュの動きや経営全般は良く確認して分析しているけれど、会計処理や税金については無知ということもあるでしょう。しかし会社の経営だけは経営者だけに行える部分ですので、裏で会社を支える経理部分を理解しておくことは大切なことと理解しておく必要があります。
決算書が読めない経営者は意外と多い
会計や税金についての知識がない経営者の場合、決算書が読めずに会社全体の像を掴むことができなくなってしまいますが、しかし決算書が読めない経営者は意外にも多く存在します。
決算書のうち、貸借対照表はこれまでの会社の業績と実施してきたことなどが映し出される部分であり、損益計算書は1年間の業績をあらわします。これまでの業績をあらわす貸借対照表を重視して分析していく必要がありますが、この表の読み方がわからないとなれば分析そのものができません。
税金対策ばかり気にしていると・・・
また、税金はできるだけ安い方が良いと税金を極限まで減らしてしまった場合、お金を貯めることができなくなって経営に悪い影響を及ぼす点も理解しておく必要があります。
税金の支払いを抑えることばかりに意識を持ち過ぎてしまうと、税金がどのくらい発生するかわからないので投資にお金を使うことができないという経営者も出てきてしまいます。
本来であれば使うべきものに対してお金を使うことができなければ、結果として経営の妨げになる可能性がありますので、正しい税金対策を理解する上でも各項目の数字を分析できるような知識を身に付けていくことが望ましいでしょう。