飲食店経営に向けて必要な資金の金額と資格とは?

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はじめて飲食店を経営する場合、気になるのは開業資金などでしょう。また、必要な資格などはあるのかなど、飲食店を営む上で事前に把握しておきたい部分を確認しておきましょう。

飲食店開業に必要な費用の額

あくまでも目安ですが、個人で小規模店を開業する場合、業態や規模、出店エリアなどによって違いはあるものの、700~1,200万円程度は必要と考えられます。

飲食店開業に必要となる費用には、物件を借りるための費用、そして内外装工事や備品に購入といった店舗投資のための費用の2つがあります。

それぞれどのような内容の費用なのか、確認しておきましょう。

□物件を借りるための費用

物件を取得する上で金額が大きくなるのは保証金(敷金)です。一般的な住居用の賃貸住宅とは異なり、賃料の10か月分くらいは保証金(敷金)として必要になることが多いと考えておきましょう。

また、前店舗が使用していた内容や設備をそのまま使う居抜物件を契約する場合は、前借主に譲渡代金を支払う必要もあります。

譲渡代金は数十万円の場合もあれば、数百万円かかるときもあります。内装や什器設備などの状態や経過年数などによって異なるので一概にはいえません。

□内外装工事、備品の購入などの費用

厨房機器、看板、内外装、食器、調理器具、ユニフォームなど様々な部分に費用が掛かります。

内外装費、機材費などにかかる費用の目安は、1坪あたり50~80万円くらいと考えておきましょう。

飲食店開業に必要な資格は?

飲食店を開業するにあたって、最低限必要になる資格として「食品衛生責任者」と「防火管理者」があります。調理師免許は必要ないのかと思うかもしれませんが、なくても飲食店は開業できます。ただし、保健所や消防署に届出を行うことなども必要になります。

□食品衛生責任者

飲食店を営業する場合、必ずそれぞれの施設に1人は置かなければならない資格者です。食品衛生上の管理運営にあたることを職務としますが、飲食店の開業時には保健所に食品衛生責任者の届出を行うことが必要です。

各都道府県で実施されている1万円程度の講習会を受講すると、通常1日で資格を取得できます。また、調理師や栄養士などの免許がある場合は、講習を受講しなくても取得できる資格です。

□防火管理者

収容人員が30人以上の店舗であれば、防火管理者を選任しなければなりません。延床面積が300㎡以上なら甲種防火管理者、延床面積が300㎡未満なら乙種防火管理者を選任することになります。

各地の消防署などが実施する講習会を受講すれば資格を取得できます。受講費は3,000~5,000円程度であることが多く、甲種は2日、乙種は1日受講すれば取れる資格です。