企業における「マネジメント」とは、経営や組織を管理することです。その業務を担う管理職の立場となれば、部下の育成や評価を踏まえて現場を管理し、リーダーシップを発揮しながら目指す方向に組織をまとめていくことが必要となります。
ただ、経営や組織をマネジメントすることは簡単なことではありません。特に次に紹介する壁にぶつかってしまうことがあるので、どのような内容なのか確認しておきましょう。
マネジメントを担当する管理職がぶつかる壁とは?
一人の社員として成績を上げていれば、誰でも管理職に抜擢された時に手腕を発揮できるとは限りません。
これまで経験したことのない壁にぶつかる場合もあるので、どのような内容か確認しておきましょう。
部下に対する壁
要望を厳しく伝えられない、仕事を任せきれない、人材育成がうまくできないなどの壁にぶつかる事があります。
担当する組織の課題への壁
ビジョンや方針を打ち出すことができない、または決めた方針などを部下に納得させることができないといった壁にぶつかる事もあります。
関係者に対する壁
直属の上司と関係がうまくいかず、他部署と調整がうまくできないといった壁にぶつかる事もあります。
自分自身に対する壁
実務が多くマネジメント業務とのバランスがとれなかったり、中堅という立場で上位者と部下に挟まれ判断ができないといった壁にぶつかる事もあります。
ぶつかる壁を乗り越えるには?
中でも部下に関しての問題は特に深刻で、着任後半年以内の新任の方の場合、部下に対する壁が課題であると感じることが多いようです。ただ、ある程度時間が解決してくれる問題でもあるといえるでしょう。
反対に、自分自身に対しての問題は時間が解決してくれるものではないので、管理職自身がマネジメント能力を向上させる必要があります。
管理職はリーダーとして組織で人を動かす立場のため、多くのことを求められることになりますが、壁にぶつかっても管理職自身が意識して向き合っていくしかありません。
判断がぶれないよう軸を明確に
これらの問題解決に向けて最も重要なのは判断軸を明確にすることです。管理者の判断にブレが生じると、その部下も判断に迷うことになりますし、信頼関係も構築できなくなってしまいます。
組織の方針や課題を明確にすることも大切ですし、管理職自身が自己のビジョンを持つことも必要です。ビジョンが事業を成長させるエンジンとなり、組織のポテンシャルをどこまで引き出せるか左右すると考えておきましょう。