社外取締役とは?設置する理由とその役割について分かりやすく解説

企業を取巻く危険

社外取締役とは、外部から招いた取締役であり、上場企業を中心に設置する会社が増えつつあります。

社内ではなく、なぜ社外から役員を招き入れるのかというと、たとえば企業を成長させることや健全経営に繋げることなど目的は様々です。

りなど、様々なメリットがあるともいわれています。

そこで、社外取締役について、設置する理由とその役割について分かりやすく解説していきます。

 

社外取締役とは

「社外取締役」とは、社外から招いた取締役であり、会社の経営陣となる立場の人です。

通常、取締役は社内で昇格した人が企業の業務執行に関する意思決定を担いますが、社外取締役は社内で昇格した人ではないため、社内における利害関係にとらわれず任務遂行できるといえます。

特に欧米では社外取締役の設置は当たり前とされており、取締役の半数以上は社外取締役が占めるといった特徴も見られます。

 

社外取締役を置くメリット

社外取締役と社内取締役は、「客観性」に違いがあります。。

社内取締役は、社内で働き昇進した社員が務めることが一般的であるのに対し、社外取締役は利害関係のない第三者が迎えられます。

そのため社外取締役と、会社や他の取締役との間には利害関係はなく、第三者の視点で経営状況に対して意見することもできるでしょう。

改正会社法の施行により、現在では上場企業において、社外取締役の設置は義務化されています。

 

社外取締役の役割

社外取締役の設置により、期待される役割は以下のとおりです。

・取締役会の参加

・コーポレートガバナンスの強化

・株主と経営陣の橋渡し

・客観的な助言

 

それぞれ説明します。

取締役会の参加

社外取締役が取締役会に参加し、意見を述べることで会社の方向性や事業戦略など、一部役員に有利にならない公平な内容で決定できると考えられます。

 

コーポレートガバナンスの強化

社内取締役のみの会社では、業績を上げることばかりに執着し、不正行為などが発生する恐れも否定できません。

しかし社外取締役が第三者視点で監視することで、社内における不正を未然に防ぐことができるでしょう。

 

株主と経営陣の橋渡し

社外取締役は、株主と経営陣を橋渡しするといった役割も担います。

そのため株主の意見が社内に伝わりやすくなるといえるでしょう。

 

客観的な助言

仮に社内の経営陣が無理な戦略を進めようとした場合、社外取締役が客観的に反対の意見を述べることができます。

また第三者としての客観的な視点から、助言なども可能となるでしょう。