日本の女性の労働問題!今後女性の働き方はどう変わる?

経済

近年、女性の社会進出をする機会は増え、男女平等などが叫ばれていますが、実際にはやはり女性が家事や、育児などをしながら社会の中で働くということは簡単なことではありません。
また、独身者であっても、男性と同様に社会で働くのはさまざまな課題があります。今後女性の雇用、働き方はどのように変化していくのか見てみましょう。

 

【働く女性をめぐるさまざまな課題】
働く女性には、どのような課題があるのでしょうか?日本は昔から男性中心の社会でした。例えば、同様のキャリアや能力があっても女性は管理職や経営者にはなりにくいという風潮が根強くありました。
また、賃金を始め男女の間にはさまざまな格差があり、性別によって個々のもつキャリアや能力が賃金に十分に考慮されていないのが現実です。
これは、国税庁の調べによる「民間給与実態調査」の男女別平均賃金を見るとわかります。
女性では、全体の66%が200~300万円以下ですが、男性の場合は300万円以下の人の割合は、約20%程度にとどまっています。
このように、男女で大きな賃金の格差があることも、女性が働くうえで大きな課題となっているのです。

 

【女性の就業希望と現実】
次に女性の労働問題として、就業希望と現実のギャップというものがあります。女性は、結婚や、出産をしても現在の職場でそのまま働き続けたいと願っている人が多くいます。しかし、実際には会社に迷惑がかかるため退職を余儀なくされる人がほとんどです。その理由として出産や、結婚を機に会社を退職する女性は7割以上と言われています。
結婚や、出産で退職をしなくてもいいように、国や社会全体で、女性が働ける環境を作ることが大切でしょう。
特に、子供を出産した場合パートナーや、両親の協力を得られない場合は女性が働き続けることは体力的にも難しいでしょう。
女性の働き方の特徴として言われるのが、M字型カーブというものがあります。女性は新卒で会社に入り、20代~30代まで働くと結婚、出産で会社を辞めるため、上昇したカーブがM字の底に下がっていきます。そして、子供の手が離れる頃の30~40代で再び働き始める人が多いため、M字カーブが再び上に上がっていきます。
最終的に50~60歳以降、徐々にM字カーブが下に向かっていくのです。

 

【まとめ】
日本の女性の働き方は、今までの風潮などから結婚や出産を機に一旦退職する人が多いようです。しかし、一旦退職することでそれまで築きあげた女性のキャリアや、能力はそこで終わってしまいます。
女性本人だけでなく、企業や社会にとってもそれは大きな損失となります。女性の労働、雇用を継続するためには社会の変化、パートナーの育児、家事参加など様々な努力が必要になるでしょう。