財界とは?経済界との違いや財界人と呼ばれる人は誰か紹介

経済

「財界」とは、政治や社会に影響力を持つ大企業を中心とした実業家や金融業者などの社会のことです。

大企業の経営者や実業家などで構成される社会が財界であり、大資本をメインにした金融業者や実業家の社会や経済界のことといえます。

社会や経済を率いるパワーエリート集団といえますが、会社経営においても無視はできません。

そこで、財界について、経済界との違いや財界人と呼ばれる人は誰か紹介します。

 

財界とは

「財界」とは、社会や経済を率いるパワーエリート集団のことです。

ただし、具体的な条件や基準などはなく、主に国や地域社会の経済を動かす可能性がある能力を持つ実業家や金融業者などの財界人の集まりといえます。

そのため、経済利益を目的に集まった企業の集団を財界と呼ぶこともあり、交流や意見交換などの機能を超えて、たとえば政治などにも影響を及ぼす集団と認識されています。

なお、国内マスメディアの取り上げる財界とは、主に以下の3つの団体です。

・日本経済団体連合会

・経済同友会

・日本商工会議所

 

財界と経済界の違い

財界と経済界に違いはなく、どちらも実業家や金融業者の社会のことです。

政治や社会に影響を及ぼす大企業を中心とした集団ですが、売買取引などの経済活動を盛んに行っている社会の分野ともいえるでしょう。

財界が日本国内で大企業経営者や実業家により構成する社会であるのに対し、経済界もほぼ同義で捉えられています。

日本国内のメディアは、たとえば「財界では」「財界の動向によると」といった紹介をするとき、どのような団体を指すかといえば先に紹介した日本経済団体連合会・経済同友会・日本商工会議所経団連です。

一般的に労働組合による労働界と対置されています。

財界の構成員は、上記の日本経団連や経済同友会などの大企業団体を中心としていますが、財界の意見を取りまとめて国政へ多大な影響を及ぼす経団連会長のことを「財界総理」と呼ぶこともあります。

 

財界人とは

「財界人」とは、国や地域社会において経済を動かす力のある実業家や金融業者です。

政治や社会に影響力があると言われており、主に3つの団体がその中心となって動いています。

なお、一般的に中央財界と地方財界に分類され、それぞれ以下の団体が実質的な舞台になっているといえるでしょう。

・中央財界…経団連・日商・日経連・経済同友会などの財界四団体

・地方財界…各主要経済団体