三大疾病の入院期間や医療費など保険加入前に知っておくべき事

健康

よく耳にする三大疾病とは、ガンや急性心筋梗塞、脳卒中の事を指します。これらは死亡順位ワースト3を占めており入院や治療を行う場合も長期化する事が予想される病気です。その分医療費も高くなってきますので、貯蓄だけで支払うのが難しい人は保険の加入を検討しなくてはいけません。それでは三大疾病の医療費や、入院期間などについてみていきましょう。

【三大疾病の死亡率は】

三大疾病は死亡率ワースト3を占めていますが死亡する割合はどれくらいなのでしょうか?全体の死亡率からみて三大疾病で死亡する割合は約55%になっていますが、肺炎や合併症も含めると実際にはもっと大きなウエイトを占めるのではないかと思われます。また、三大疾病を発症する割合は年齢とともに上がります。高齢者は特に注意が必要でしょう。

【三大疾病の入院期間】

三大疾病を発病して治療をする場合入院日数は2週間以内が最も多く、全体の66%を占めています。次に多いのが30日以内で全体の16%を占めています。しかし脳卒中などを発症した場合入院期間は長期にわたり一般的には3か月程度かかると言われています。また病状によってはその後のリハビリなども必要になってきますので退院後にも治療費が必要になってくる事を覚えておきましょう。

【三大疾病を発症したら治療費はいくらかかる】

それぞれについてみていきましょう。

(がんの場合)

胃がんの場合は、平均的な医療費の総額は120万円と言われています。3割が自己負担で80,100円以上かかった場合は一定の割合で払い戻しされます。しかし保険適用外の差額ベッド代や食費、交通費などは実費になりますので気を付けましょう。結腸がんの場合118万円、肺がんの場合110万円程度と言われておりどれも高額になる事がわかります。

(急性心疾患の場合)

狭心症や心筋梗塞などの急性心疾患は手術を行う際、高度な技術を必要とする為医療費も高額になります。1日あたりの入院費用は4.3万円で医療費総額は85万円程度と言われています。

(脳卒中の場合)

脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血などの脳に障害を与える病気で急激に症状が出る事が多いのがこの病気の特徴です。医療費は一番高額で入院期間も平均して100日前後と長期化する為総医療費は200万円にも上ります。

【三大疾病保証保険の注意点】

このように多額の治療費がかかる三大疾病ですが、対象となる三大疾病と診断されただけでは保険金が支払われません。それはがんについては今までがんになったことがない人でないと保険金支払いの対象にならない点や、急性心筋梗塞、脳卒中では60日以上の労働制限や障害などの後遺症が残った場合などそれぞれ細かい規定があります。このように、保険に加入しているから安全だと思わずにもしもの時にも三大疾病保険でもカバーしきれない部分も多くあるという事を十分理解しておかなくてはいけません。