食生活の欧米化や生活習慣の乱れから心筋梗塞や狭心症を起こす人が増加しています。現代病とも呼ばれる心筋梗塞の予防法を食事や生活習慣からみていきましょう。
【心筋梗塞の予防法】
心疾患の予防には食事がとても大事と言われています。ある調査によると魚類やアザラシなどを多く食べる地方には心筋梗塞の患者がとても少ない事がわかりました。これは血液中の脂肪成分に魚類に多いDHAやEPAなどが多く含まれていることがわかりました。これらの成分を摂取すると脳内の血流がよくなり、血栓ができにくくなりその結果心筋梗塞の予防につながるのです。現在は魚料理が減り肉類などの脂肪分が多い食事が日常化している為心筋梗塞患者が増加しているのです。
【予防効果の高い栄養素】
魚類以外に心筋梗塞の予防効果の高い栄養素には下記のようなものがあります。
・カルシウム
カルシウムは心臓の筋肉を動かすのに欠かせません。カルシウムは牛乳と小魚に多く含まれています。また大豆や海藻類、切り干し大根などにも多く含まれています。
・カリウム
カリウムが不足すると心臓を動かす為に骨からカルシウムが奪われ血液中のカルシウムバランスが崩れ血栓ができやすくなります。カリウムはバナナに多く含まれ、その他にもトマトやカボチャ、ホウレンソウ、サトイモなどにも多く含まれています。
・食物繊維
食物繊維は心筋梗塞の原因ともなる血管の炎症を抑える効果があります。食物繊維はこんにゃくや、ゴボウ、昆布、サツマイモなどに多く心筋梗塞の予防以外に便秘の解消にも役立ちます。
【生活習慣での予防】
また食事面以外にも生活習慣の改善によって心筋梗塞の予防ができます。血栓を防ぐために日常生活でできる事は肥満予防の為に習慣的に有酸素運動を行う事や軽い筋力トレーニングを行うようにしましょう。有酸素運動を行うと中性脂肪が減って善玉コレステロールが増え心肺機能を高める事ができます。またこれ以外にも家事の合間にもまめに体を使うように意識するとよいでしょう。仕事などでもエレベーターはできるだけ使わず階段を使ったり、駅まで歩くなどを心がけましょう。喫煙も血管壁を傷つけ動脈硬化を進行させます。周りの人も受動喫煙する為禁煙を心がけましょう。
【まとめ】
心筋梗塞の予防には食事と生活習慣が最も大事です。禁煙をし食事では魚や野菜中心の和食を心がけ、日々の生活においてはウオーキングなどの運動を取り入れて肥満予防に努めましょう。ストレスも血管を収縮させ血圧を上げ動脈硬化を悪化させ心筋梗塞を進行させる為過度のストレスを溜めないようにしましょう。