中小企業の経営者は、大企業に比べ資金調達が困難と言われています。このように資金繰りに困った企業にとって、役立つのが国からの補助金や助成金です。補助金は申請をして通過しなければ受け取れませんが、助成金は条件を満たしていれば受け取ることができます。
補助金や助成金には、どのようなものがあるのか見てみましょう。
【補助金】
・ものづくり補助金
これは、経済産業省中小企業庁による補助金で、中小企業の国際競争力の強化や、新たな事業を作り出し経済の活性化を実現させるための補助金です。
公開期間は4月~6月上旬までとなっており、採用されるのは、1年度で100件程度となっています。
補助金の額や、補助事業期間などが年度により異なりますので、実際に利用する場合は中小企業庁のホームページ等で確認しておきましょう。
・創業補助金
新規で創業する人や、現在事業を行っているが第二の事業を始める人事業の変更をする人などがその事業を創業するにあたり必要となる経費の一部を助成する制度です。
この補助金により新たな需要や雇用が生まれたり、経済の活性化を目指しています。
こちらの補助金は例年4月初め~4月末頃までの募集期間となっており他と比べ短いので申請忘れなどがないか注意が必要です。また補助金を受け取る為には、しっかりとした事業計画書を作成し審査に通過しなくてはいけません。補助金額の範囲は、100万円以上~200万円以内となっています。
【助成金】
では、助成金についてもいくつかご紹介しましょう。
助成金は、補助金のように申請をしたりするのではなく条件を満たしていれば誰でも受け取ることができる点が大きな違いです。
・キャリア形成促進助成金
自社が雇っている従業員に対して、仕事上必要になる知識、技能を修得させた企業に対して支払われるものです。
・高年齢者雇用開発特別奨励金
企業が雇い入れた高齢者が、雇い入れ日に満65歳以上の者で、週に20時間以上の労働をし、1年以上継続して雇用する場合に助成金が支払われます。
・地域雇用開発奨励金
雇用の機会が不足している地域に事業所を設置し、その地域に居住する求職者を雇った場合1年ごとに最大で3回助成金が支払われます。
このように、国や自治体などが行っている補助金、助成金は数多くあります。また、これらの制度は年々新しくなってきますので、常に新しい情報を吸収するように心がける必要があります。経営者はこれらをうまく活用し、企業資金を増やすことで、自社が更に発展することを目指していきましょう。