経営者の職責に有利となる、実益のある趣味とは

趣味

企業としての在り方や業種分野によって、経営者の実質的な仕事内容は異なってくるものと言えるでしょう。しかし、組織のリーダーという観点では、果たすべき役割に共通点が見出されます。その役割にプラスとなる、実用性のある趣味としてはどのようなものが挙げられるでしょうか。

経営者に共通する役割

会社あるいは企業の活動を指導する立場にある経営者。その具体的な仕事内容は、経営者それぞれによって千差万別と言えるでしょう。しかし、活動のスタイルが違っても、企業のトップとして果たす役割は概ね同様と言えます。企業が取り組む事業の主導、事業実施に不可欠な資金の調達と配分、社員や従業員など働き手のマネジメント、その3つが大きな柱に相当します。

事業に関して、経営者はどのようなビジネスを行うか、計画を立てる役目を担うことになります。企業またはその1形態に当たる会社とは、世の中に需要のある活動を見出し、それに着手することで利益を得る組織と言えるでしょう。その企業のトップである経営者は、どのような取り組みをビジネスに掲げ利益を獲得していくのか、そのプランを立案・実行し、状況に併せてそれを適宜修正していく務めを担うわけです。

経営者は資金に関する事柄にも取り組んでいかねばなりません。企業は商品もしくはサービスを顧客に提供することで収入を得ます。その収入から必要経費を差し引いた分が、ビジネスによって得られた収益となるわけです。その状態を維持するにはまず、取り扱う商品やサービスを確保するために欠かせない経費に資金を充てる必要があります。

その資金の工面も、経営者が取り組むべき課題と言えます。資金の種類には、事業の成果として得られた収益・金融機関から借り受ける融資・株式などを用いた出資などがあります。これら企業に入ってきた資金を、どのように運用して企業運営に活かすのか決定することも経営者として大切な務めです。

社員や従業員など人材関連の事柄を含む組織運営も経営者が担います。企業の能力を高め、成果獲得を継続させていくためには、人材各々の適正に合った配置を行うことが重要です。また、組織を部門別に編成するなど、組織形態を整えることで、それぞれの部門にマネジメントを担当させることも有効です。これにより経営者はメインの役割と言える事業運営に更に注力できるようになるでしょう。

経営者にとって実益を兼ねた趣味とは

企業トップの余暇における趣味についてアンケートを取ったところ、上位にゴルフと読書が上がる結果となりました。これら2つは、経営者にとってビジネスにも反映できる趣味と言えるでしょう。

ゴルフは国際的に見ても、一流経営者の嗜み捉えられている傾向が強いと言えます。その理由の1つとして、企業経営と共通する要素が多いためと考えられます。ゴルフ上達の鍵は、コースを切り開く精神力と、長時間のプレーに耐えられる集中力です。そういった要素がビジネスを成功に導く上でも不可欠というわけです。

また、経営者にはゴルフを趣味としている方が多い側面から、共通の趣味をきっかけにコミュニケーションが取りやすいという利点も見られます。加えてゴルフをプレーすることで、過度に激しくない適度な運動を長い時間かけて行うことになり、これが健康に良い効果をもたらすという点にも注目すべきと言えるでしょう。

企業トップに人気のあるもう1方の趣味である読書も、経営者の姿勢に良い影響を与えている趣味と言って差し支えありません。

読書を通して、様々な知識を得ることができるのは言うまでもないことでしょう。インターネットの普及した現代では、ネット検索を通して様々な情報を瞬時に入手することが可能です。しかしネットから短時間で得られる知識はピンポイントなものであり、その背景を含めて分野全体を体系的に理解するという点では充分とは言えません。

反面、読書から知識を獲得する場合では、情報単体ではなく、扱われている分野において一定の範囲を伴って知ることが可能です。そのため知識を深める上で有効と言えます。

また、単に文章を読むだけでなく、自らも考えながら読み進めていくことにより、洞察力を培う上でも役立ちます。それにより、アイディアを閃く発想力や、地に足の着いた経営戦略を立案する論理的思考が養われ、事業を展開する上でもプラスに働く効果が見出せるわけです。

まとめ

以上のように、経営者の主な役割として事業・資金・人材への取り組みが挙げられることを踏まえつつ、それらに関わるスキルを向上させる上で役立つ趣味として、ゴルフと読書が挙げられることを見てまいりました。

楽しみながら経営者としての力量を鍛える試みとして、ゴルフや読書を趣味に取り入れるのも1つの手かと思われます。