経営者の悩みとして、多いのが自社の売上や利益率についてです。
経営者は常に、会社の利益がどうすれば上がるのかを考えなくてはいけません。
そのために欠かせないのが、経常利益や売上の計算です。
ここでもう一度しっかりと、利益率や売上について理解を深めていきましょう。
【売上高や利益率の計算方法】
経常利益は、借り入れが多い会社では支払利息が多くなり、経常利益が出づらくなる傾向にあります。
計算式で表すと下記の様になります。
経常利益=売上高―売上原価―販売管理費+営業外収益―営業外費用となります。
また売上高に占める経常利益の割合を、分析したものが売上高計上利益率になりこれを計算式で表すと下記の様になります。
売上高経常利益率=経常利益÷売上高
経常利益率を知ることで、自社の借入金の影響や、本業以外の損益についても把握することができ、経営の見直しや、改善点を知ることができます。
【経常利益率の改善方法】
上記の計算を行い、自社の経営の問題点や改善すべき点が見つかった場合について考えてみましょう。
経営者がまず行うことは、売上高総利益率を改善することで、そのためには、売上原価を引き下げ粗利益を改善したり、売価をあげる方法があります。
次に、売上高営業利益率を改善していきます。
そのために経理や総務にかかるコストのダウンや、販売、営業にかかる費用や諸経費の削減などがあります。
最後に、売上高経常利益率を改善していきます。
企業は借入金を減らす努力をし、利息の削減、効率的な資金運用を行い、収益を増やす努力を行いましょう。
【経常利益率の活用】
売上高経常利益率を活用する方法として下記のようなものがあります。
・過去の実績を比較する
売上高経常利益率が出たら、自社の過去の実績と照らし合わせて比較してみましょう。
過去と比較して減っている部分、上がっている部分を知ることで自社の得意とする分野や、不得意な部分が見えてくるため、経営の改善策が見つかります。
・業界や同業他社の平均を知る
また、自社内だけで比較するのではなく、同業他社や業界の平均についても比較してみましょう。
周りと比べ、自社の経営や利益率はどうなのか冷静に見ることができます。
【まとめ】
今まで経営難に苦しんできた経営者は、今期こそは売上げを黒字に改善したい、でもどのように改善策を考えればいいのか分からない、と悩んでいる人も少なくないでしょう。
まずは、自社の経常利益率を計算して改善点を探していきましょう。