経営者であれば、いかなる困難なときがきても耐えられるようにさまざまな勉強をしていかなければいけない。事業をうまく運営していく為に、得た知恵をうまく使って乗り越えていくことが大切だ。今回は、経営者が勉強すべきことを見ていく。
■経営者の5つの勉強
経営者であれば、自ら役割を考え勉強していかねばいけない。社員であれば、与えられた役割・課題を勉強していけばいいのだが、経営者はそうはいかないのである。
経営者は、会社にある部署全てを把握する必要がある。だが、専門性を全て理解することは難しく非効率である為、5つのポイントを絞ることが大切だ。
◎理念
経営者であれば、経営理念を学ぶ必要がある。経営に理念がなければ、目的地のないまま船に乗るような危うさがあるからだ。
経営の理念を基に行えば、受ける仕事の判断、採用する人材の判断の基準全てができあがる為、理念の作り方を勉強することは大切なのだ。
◎マーケティング
マーケティングをしない経営というのは、目的の魚がいないところに漁にいくようなものだ。自社がするべきことを明確にしていく為には、マーケティングをしっかり学ぶことが必要になる。
主に3つの手法「ポジショニング」「ターゲット設定」「市場分析」でマーケティングを学んでいかねばならない。具体的に「誰が顧客であるのか」「どんな市場であるのか」自社のいる場所が明確に分かると効率の良い経営となる。
◎戦略ストーリー
マーケティングが分かれば、今度は売る為の戦略が必要である。ビジネスで戦略を立てなければ、今後存在してくる競合や顧客との間の心理戦で戦い切れず、事業が長続きしないからである。その為、長期ビジョンの戦略ストーリーを立てることが重要だ。
◎実践的戦術
戦略ストーリーが完成すれば、具体的な運用手段=「実践的戦術」が必要となる。例えば、
・自社サイト
・営業トーク
・ポップやチラシ
・プレゼン資料
などが戦術となる。これらは、それぞれにノウハウがある為、しっかりと勉強していかなければいけない。戦術自体が貧弱であれば効果はでてこない為、しっかりと相乗効果がでるように、戦術の勉強をしていかなければいけない。
◎マネジメント
経営者は、売る為だけの手法を学んでも不十分である。経営者は自ら売るだけではなく、社員に商品を売らせなければいけない立場なのだ。その為、マネジメントの能力が必須となる。
経営者であれば、個人の力ではなく組織力で業績を伸ばすことを重視できなければいけない。たしかに有能な社員を採用し、個の力で業績を伸ばすことも可能だが、それでは持続的な経営にはなり得ない。その為に、マネジメントを学ぶ必要があるのだ。
経営者であれば、どんな勉強をすれば良いのか具体的に押さえておく必要があり、一生努力をしていかなければいけない。日々勉強し、勉強したことを実践していくことが求められるのが経営者だ。