経営において 優れた人材を育成することは全ての成長につながる?

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企業にとって人材の育成はいつの時代でも重要課題です。しかし、それが順調に行えていると答える企業は多くはありません。人材を育成するまでにつまずきやすいポイントやその解消法などはあるのでしょうか。ここでは、人材育成のためのポイント、解消法を紹介したいと思います。

人材育成の流れのポイント

「人材育成のマニュアルはあるものの、どうしてうまくいかないのか…」と悩んでいる方へ、つまずきやすいところや改善法などを考えてみたいと思います。

目的は定まっているか?

「何のために」人材育成をするのでしょうか。最終目的は「優れた人材を育成し、その人材が経営戦略・路線を具現化し、企業の利益につながる」ということではないでしょうか。

しかし、その流れがつながっていないと意味がありません。

例えば「~のような人材を育成したい」と考えていても、その人材を活かした最終目的とし
て企業のどのような利益になるということが定まっていないと、いくら優秀な人材が育っても活躍の場が提供できないことになります。

現状の把握はできているか?

例え目的が定まっても、それが現状・現場とあまりにも乖離していては意味がありません。
もちろん、あまりにも達成不可能な「目的」を挙げられても達成はできません。さらに「人材育成するための人材」がいないと育成はできません。

今まで会社の人材育成に関する情報を把握できていなかった場合には、会社の大掃除のようなつもりで行う必要が出てくるでしょう。そのためには、そうまでする説得力のある「目的」を定める必要があるのです。

皆の気持ちは一つに向かっているか?

しばしば、人材育成は人材開発部門、研修部門といったところに任せきりな企業も多くあります。しかしそれでは、前項の「現状の把握」ができていないことになりかねません。

オフィスの一室での人材育成の内容を経営者らが把握していないと、人材として育てられる側も育てる側も、ゴールがわからずにただ時間を無駄遣いしていることになります。この場合、現場で活躍する管理職を巻き込んで「皆の気持ちを一つ」の方向(目的)に向かわせることが有効です。

人材育成は仕上げが大事!

そして優秀に成長した人材も、実際に活躍させていかないと意味がありません。現場の管理職が彼らにいい影響を与え、育てられた彼らが活躍することによって管理職側も触発され、お互いの自発性を引き出していく活発な雰囲気作りが大切になります。

そのためには、今までの社内ルールを変えたりすることも必要になるかもしれません。しかし、それが良い方向に向かえば会社は成長していきます。つまり、「人材育成」はだれかを育てているようで、実際は「会社全体の育成・成長」を進める作業なのです。

まとめ

もし、自社の人材育成がうまくいっていないと感じているのであれば、問題を解消しなくてはいけません。しかし、それは一つのチャンスです。問題を解消していくことができれば「問題を解消する側」も「成長」することにつながるからです。そうして、皆で成長していけるような会社を目指していきましょう。