個人の経営手法には個性が出るものですが、大きな会社を取りまとめるには少なからず能力の必要性を、示さなければならないでしょう。では、会社の経営に必要な能力とは、どういうものがあるのか紹介したいと思います。
経営者に必要なイメージ
経営者は他の社員と違って、実務内容は大きく異なってきます。社長自ら、先頭に立つ事よりも、多くの経営陣の企画や方向性について、決定権を下すような舵取り的な部分が中心になるのではないでしょうか。
勿論、業務内容やプロジェクトの内容を掘り下げる事も大事なのですが、仕事そのものを見る事ではなく、全体的な流れや方向性、その為の決定権が経営者に必要とされる能力として示す必要があるのです。経営者は目標となるゴールを、全ての社員と共有する事が必要であり、経営者が目指すイメージを理解してもらわなければなりません。
経営者に必要となる能力
他の社員との仕事の内容において、経営者は立ち位置をふまえていなければならないでしょう。計画の立案や実行においては、小さな会社ならば自ら行動する必要があるかもしれませんが、基本的には社員がやるべき実務と、経営者でなければ出来ない実務における立ち位置の区別を心得ているべきです。
【1.会社の財務・経理に関する知識が理解できる事】
経営者は数字によって経営実績を把握して、数字が意味する状況を判断して現状から将来的な展望を予測する必要があります。それによって、業務の推進や縮小を決定するなど、数字から会社の方向性が見えるようにしなければなりません。経理や財務の専門性よりも、数字から業務実績の展開を読み取る能力が必要となります。
【2.資金調達を可能にする能力】
会社は帳簿上は利益を上げていても、取引相手の都合により現金が回ってこない状況も考えられます。会社が次の業務を実行する為には、運転資金が必要となる場合が必ずやって来るのです。その為に用意した資本金だけでは、足りない状況があるのです。
また業務拡大を目指して、新規事業に取り組む場合にも資金調達が必要ですし、赤字になった最悪の場合にも資金調達は必要になってきます。
【3.全体を統括するコミュニケーション力】
中小企業に限らず大企業においても、経営者はコミュニケーション力によって会社が目指す方向性について共有できる情報を正確に伝える事が必要です。時には、現場の声を拾い上げる事も必要なのです。
【4.先を読んで決断する】
社会状況や現状から短期的な見通しや、10年後などの長期的な見解が必要になってきます。その為には、多くの情報から必要な情報を拾い上げて情報処理をおこない将来的な展望を見通す事が必要です。
【5.リスク管理の最終的な責任能力】
会社が順調であれば、社長の業務は必要ではないのですが、リスク管理において最終的な責任は社長が負う事になります。場合によっては、私財を投げ出すまでの責任や賠償問題に対する保証なども関わってきます。
まとめ
経営にとって必要な能力は確かに必要ですが、それが明確な答えとは言えません。会社を発展存続させて行くには、経営者の資質によるものが大きいのです。大企業から小さな会社まであるのですから、多くの条件が揃わなければ会社の経営は困難な事です。困難を回避するには、経営リスク回避の為の措置を準備しなければならないのです。