万が一にも安心!賠償責任保険にはどんな種類のものがある?

経営者の保険

賠償責任保険は、大きく分けて個人用と法人用のものがあります。ここでは、法人、事業者向けの賠償責任保険についてどのようなものがあるのか、確認しておきましょう。

【賠償責任保険の種類】
事業用賠償責任保険の種類は次のようになっています。施設所有者賠償責任保険、生産物賠償責任保険、店舗賠償責任保険、昇降機賠償責任保険、会社役員賠償責任保険、医師賠償責任保険、受託賠償責任保険などがあります。
事業用賠償責任保険には、示談交渉サービスのついていないものも多くあります。被害者と、加害者が揉めた場合当事者同士ではなかなか解決できない場合も多いため加入を検討する場合は、この点についてもしっかりと確認しておくべきでしょう。
多くの種類がありますが、私達の身近なものとして施設所有者賠償責任保険、生産物賠償責任保険について詳しくみてみましょう。

【施設所有者賠償責任保険】
店舗や、賃貸アパートの経営を行っている人向けのものとして施設所有者賠償責任保険というものがあります。これは、事業主の責任で顧客や借主に怪我を負わせた場合に保険から補償が受けられるものです。施設の老朽化、管理上の不備欠陥などにより発生した事故や、生産、販売サービス上に発生した事故などが支払い対象となります。
具体的には下記のような場合があります。
・店の看板が取れて通行人に怪我をさせた
・店内で料理を運ぶ途中、誤って転倒しお客様の衣服を汚してしまった
・公園の遊具が老朽化のため、使用中の子供に怪我をさせた
などがあります。

【生産物賠償責任保険】
企業が生産したものや企業活動で顧客に怪我を負わせてしまった場合に補償される保険です。例えば下記のようなケースがあります。
・販売した商品の中に硬い異物が混入していて、それを食べた消費者の歯がかけた
・購入した商品で食中毒が発生した
・販売した衣服に裁縫時の針が残っており、購入者に怪我をさせた
・生産した電化製品から出火が起き、消費者がやけどをした
などがあります。このような場合は保険から治療費の実費、休業補償、慰謝料などが支払われることになります。

【まとめ】
事業用賠償責任保険には、多くの種類があります。これらの保険は消費者や顧客のためでもありますが、万が一賠償請求を受けた場合の企業や経営者の賠償責任や、金銭的負担を軽くするためにも加入しておきたい保険と言えるでしょう。