賠償責任を親族から請求された時に自分の身を守る保険

経営者の保険

親族と経営している会社に不手際が発覚してしまい、その責任をあなたに求められることになってしまいました。裁判になり、助けてもらう弁護士の費用から裁判に負けてしまった時の賠償の責任など、一個人では簡単に拭い切れない金額になることは明らかです。そして、これらの多大な負担を減らしてくれる保険があったらどうしますか?私なら今すぐにでも使いたいと思います。実は、そんな保険があるんです、存在するんです。それではその保険、役員賠償責任保険について紹介していきます。

■役員賠償責任保険とは

先述しましたが、実際に親族から起訴されるケースというのは意外にも少なくありません。そして、起訴される相手が親族でも裁判は行われてしまいます。敗訴してしまうと訴えられた当人に賠償の責任が一気に重く降りかかってしまいます。企業や会社の大きさは関係ありません。責任の範囲は会社や関係する第三者(株主や取引先など)に及びます。例えあなたが役員を辞めたとしても10年間は賠償を求められます。さらに世界中どこにいても賠償されることにもなります。

そこで、先程の保険に入ることにより負担を軽くすることが出来ます。保険対象となる内容は、裁判に関係する費用(和解や示談、調停を含む)から弁護士に支払う費用が基本的な補償内容になります。加えて、賠償するお金を会社が一時的に代わりに支払ってくれたお金や不手際の原因を調べるためのお金、会社のイメージダウンを防ぐためのサポートをコンサルティング会社などにお願いするためのお金なども、代わりに支払ってくれることも出来ます。なので助けてくれることには出来る限りお願いしましょう。

また、保険料をすべて損金扱いにすることも出来ます。この保険は本来、役員であるあなただけを守る保険ですが、もし会社がこの保険料を支払ってくれる場合、少しの手続きは必要ですが、なんと保険料を全額損金扱いにすることが出来ます。すると、あなたは所得税を支払わなくても良いということになります。

■保険に入って自分の身を守ろう

いかがでしたでしょうか?経営難に陥ってしまったけどまさか親族に責任を負わされることになるとは思いもよらないのではないでしょうか。その親族とは関係が悪くなることは想定内ですが、問題はその重大で多大なる責任をどうするかです。

親族はもう信じることが出来ないと思うので、役員賠償責任保険に加入していなければ可能なら入りましょう。自分の身は自分で守る、特に裁判が関わってくると一個人では対応することがとても難しくなると思います。