現在は個人がそれぞれキャリアを積み上げる時代になりつつあり、人生100年時代といわれる中で、たとえば会社勤務後に65歳で定年を迎え残りの35年間を貯蓄や退職金を切り崩しての生活では不安です。
定年まで働き続けるよりは、40歳ごろを節目に経験を活かした第2のキャリアを築くことが必要という視点も生まれているといえますが、年金以外で継続した収入を得るキャリア形成に必要なこととは何でしょうか。
新たな働き方や価値観を理解した今後キャリア形成について、その方法を紹介していきます。
「経営者」というキャリアの魅力
新たな選択として考えられるキャリア形成が、「経営者」になることです。
10年以上同じ企業で働き奮闘していた方などは、マネジメント職などで部下を抱えつつ、結果を出すことを求められていたことでしょう。
その際に求められるのが経営者としての視点ですが、部門や部署に経営者としての考えや視点を持つ人材がいれば、判断の精度や決断などもスピーディになります。
マネジメントができることは経営者としての視点を持っていることを意味し、経営者にならない場合でも転職などでも大きなポイントとなるはずです。
従来までであれば、地道に企業で評価を積み重ね、立場が上がるにつれて経営者としての視点を学ぶことが一般的だったといえます。
しかし昇進は実力以外の要素も加わり、たとえばどの派閥に所属するのか、上司との関係性なども影響します。
本当に実力があれば昇進できるわけではないため、実力がある人材であるのなら経営者になることによるキャリア形成を検討するべきともいえます。
「経営者」になる方法
では、経営者としてキャリア形成するためにはどうすればよいのでしょう。
考えられる方法は次の3つです。
・経営層へ上り詰める
・起業する
・事業承継する
それぞれ説明していきます。
経営層へ上り詰める
企業で働く方が経営層まで上り詰めることでも経営者になることはできます。
ただ、社長の座まで上り詰めることは険しく難しい道のりといえ、企業規模が大きくなればなるほど実現は難しくなります。
起業する
日本でも起業する人は増えていますが、ゼロから事業を作る能力が必要となります。
競合他社との差別化を図り競争に勝てるアイディアを生み出す力や、事業を定着させることのできる能力などが求められます。
事業承継する
親族内で承継することが当然だった時代と異なり、現在では後継者不足に悩む企業も少なくありません。
そのため近年では親族外に承継し、企業を存続させることを選ぶケースも増えているため、事業承継により経営者になれる場合もあります。