経営における基本的ノウハウ ~「売上」よりも「利益」を重視すべし~

経営者のリスク

経営を良好な状態に導くための具体的なノウハウは会社によって千差万別と言えるでしょう。しかしながら「法人格」と言う同一の形態を取る以上、共通的かつ基本的なノウハウが存在するはずです。今回は、その中の1つとも言える売上と利益についての考え方を見ていきたいと思います。

会社が目指すものは黒字経営

会社の存在意義とは何かを考えた場合、ありていに言えば「儲けること」に帰結します。
もしも儲けを念頭に置いていない組織であれば、初めから会社と言う形態を取ることはないでしょう。

そもそも会社を維持するにはお金がかかります。社会の経済活動に参画する資金、従業員の生活を支える給与、経営を継続させるための諸経費、全てお金です。これら会社の維持にかかるお金は支出に当たり、会社がその労働によって獲得していくお金は収入に当たります。

支出が収入を上回ってしまうと、赤字状態すなわちお金の足りない状態となり、会社の存続自体が危うくなるでしょう。これを回避するため、収入が支出を上回る状態、すなわち儲けを出せている状態、つまるところは黒字経営を、会社は目指すこととなるわけです。

売上と利益の違い

黒字を重視する経営とは何かを考えてみたいと思います。収入が支出を上回る状態が黒字であるということを前項で確認しましたが、だとすると収入すなわち売上さえ高ければこれがそのまま黒字に直結するのでしょうか?

必ずしもそうとは言えません。
売上とは、商品あるいはサービスを提供するのと引き換えに得られる代金の合計がどれだけ高額となるかを示すものです。しかしこの商品やサービスに対して会社側は、販売する前に仕入れ等の形で事前にお金を使っています。要するに元手をかけているわけです。

このような元手には仕入れ値等のように直接商品やサービスにかかっている費用のみならず、従業員の給与や店舗の賃貸料その他等、言わば販売する環境を整えるための費用も含まれます。仮に、商品又はサービス1つごとにかかっている元手が、販売価格より高くなってしまう状態だとどうなるでしょうか。

売れれば売れるほど、すなわち売上が上がれば上がるほど、そこにかけられている元手はそれ以上に膨れ上がり、会社は赤字経営となってしまうでしょう。かような事態に陥らないよう、経営において第一に着目すべきところが利益です。

利益とは、売上から元手にかかった費用を差し引いた際の余りの金額を指すと捉えてよろしいでしょう。つまりこれが、会社の存在意義で述べたところの儲けに相当するわけです。
会社の業績を、単に売上で捉えるのではなく、利益の観点から見ていけば経営状態をより正確に把握することができます。

利益向上を目的に据えた経営方針を考えることで、自ずと黒字を目指すこととなり、黒字となればその分会社の資金力が増加します。会社が充分な資金力を有していれば、事業の拡大や損失の補填に対応可能な力強い経営状態を築くことができ、会社を長く存続させられるというわけです。

利益を上げるための方法とは?

利益を上げる方法としては基本的に2通り考えられるでしょう。1つは、売上すなわち収入が元手すなわち支出を上回る体制を維持しつつ売上を伸ばすと言う方法。もう1つは、販売価格をできるだけ高くすると共に元手にかかる費用をできるだけ抑えると言う方法です。
これら2通りについて、会社の業種その他の経営上の条件と照らし合わせつつ具体策を立てていくことが肝要でしょう。

まとめ

以上のように、経営における基本として、単純な売上のみで考えるのではなくそれにより利益を上げられているかを念頭に置くことが重要であることを見てきました。今回は経営のノウハウについて利益の側面に限定して見てきましたが、実際の経営はそれのみならずより広範囲の視野を持って取り組んでいくべきものと言えるでしょう。あらゆる面で経営方針を改善させようという姿勢が必須であると思われます。