リスクマネジメントを実践する場合まず、リスクの洗い出しから行う必要があります。リスクと一言でいってもそれは、多種多様なものがあるためまずはどのようなリスクがあるのか洗い出して見る事から始めましょう。
【リスクの洗い出し】
リスクの洗い出し方法としては、下記のような3つの方法があります。
・ヒアリング法
出来るだけ多くの人にヒアリングを行い、リスクを直接聞き出していく手法です。
直接聞くので正しくリスクを把握する事ができる一方で、聞ける人数や範囲に限界があり時間や手間がかかるというデメリットもあります。
・アンケート法
アンケートを作成し、それに関わる多くの人たちにどのようなリスクがあるのか記入してもらう方法です。
人数が多すぎる場合などで、直接ヒアリングするのが難しい時には有効ですが、記入する人によって細かなニュアンスの違いなども生じる為、全てを明確に理解するのが難しいというデメリットがあります。
・ワークショップ法
複数名で会議形式を取り、リスクを報告し合う方法です。
複数の部署や様々な人からの幅広い意見を聞くことができるので、今まで見えなかったリスクや新しい意見を聞くことができます。
また、それぞれの部門ごとに聞き取りを行うヒアリング法に対して複数の部署を一同に会して行えるというメリットがあります。他部署からの意見によって、自分達だけでは気づけなかったリスクに気付く事ができたり、リスクの統一にも繋がります。
【リスクの洗い出しにはどれが有効か】
それでは、どの方法がリスクの洗い出しに最も有効なのでしょうか?
これは、リスクを考える企業の大きさやリスクにも関わってくるため一概には判断できません。
しかしどのような場合も統一して言える事は、リスクの洗い出しにおいて重要な分類や項目が抜け目なく行われる事にあります。リスクの洗い出しが重複している場合は良いのですが、漏れがあってはいけません。リスクの漏れがないようにリスクを洗い出す場合は、最大の注意をする事が重要です。
また、リスクを皆で話し合う事で、普段気づく事のなかったリスクを知る事が出来たり、リスクの共有や発生時の対処法などについても学ぶことができます。
【まとめ】
リスクの洗い出しは、業種共通のものもありますし、企業固有のものもあります。多くの部署や人に携わってもらいながら自社にあった方法を選択し、漏れのないようリスクの洗い出しを行っていく事が大切です。