経営は、その場その場で考えて行っていてはうまくいきません。将来にわたり事業を継続的に発展させるためには、経営計画書を作り、それに沿って経営を行っていく必要があるのです。経営計画書を作るメリットや、作り方などを見てみましょう。
【経営計画書を作るメリット】
経営計画書を作成すると下記のようなメリットがあります。
・道に迷わなくてすむ
経営計画を立てずに行きあたりばったりで経営をしていると、最終的な目標が定まらず、自分はどこに向かって進んでいるのかわからなくなります。きちんとした計画書を作成すれば、目標に向かって進むことができるのです。
・従業員と共有できる
経営者は自分の中だけで将来の目標や、経営理念を持っていても外部の人間にはそれは伝わりません。経営計画書を作成して、それを他人と共有することで初めて経営者の想いや、理念、考え方などを理解してもらえるようになるのです。そして、それによって周囲の協力も得やすくなるというメリットがあります。
・信用が高まり融資を受け易くなる
無計画に進んでいる人と、計画性を持って5年後10年後を予想しながら進んでいる人のどちらに多くの信用があるでしょう？しっかりとした経営計画を持っている企業は社会から信用されやすく、銀行などの融資も受けやすくなるのです。
・組織としての絆が深まる
経営計画書を作成し、従業員同士がそれを共有することができれば、社員一丸となって目標を目指し、企業の絆もより深いものになります。
【経営計画書の作り方】
計画書の作り方は下記のようになります。
1. 自社を知る
自社の現在の経営を分析し、弱点になっている事、逆にここは絶対に負けないという強みなどを知る事が大切です。また、保有している資源の把握などから将来を考えていく必要があります。
2. 周囲を知る
顧客が求めているもの、時代の変化、ライバル社の動向など企業は周囲の環境の変化や動向を知る必要があります。このような外部環境の変化を知り、経営計画書を作成していきます。
3. 将来の目標を決める
将来自社をどのようにしていきたいか、売上を今よりもどれくらいアップさせるのか、店舗数や、従業員数など将来の目標をより具体的に考えます。まずは、3年後の自社の姿について目標を決めましょう。
4. そのための方法を決める
目標を達成するための手段を考えます。目標の達成のためには、誰に、いつ、どのような方法で行うのかを具体的に考える事が大切です。
【まとめ】
このように、企業にとって経営計画書は大変重要な意味を持っています。経営計画書を作ったらそれを社員全員で役割分担し、経営者はそれぞれが目標を達成したかどうかの確認も怠らないようにしましょう。
