サラリーマンを一生続けることに、嫌気がさし、独立開業して自身がオーナーになろうと考える人は少なくありません。しかし、実際に独立して一から開業をすることは思った以上に大変なことも多く、収入もサラリーマン時代のように安定したものではありません。
独立する前にメリット・デメリットについて充分理解しておく必要があるでしょう。
【独立するということ】
会社員として、働いている時は会社から雇用されているため労働法で守られる立場にあります。労働に対して、毎月決まった金額が給料として自分の口座に振り込まれますし、ボーナスや、昇給、有給休暇などの取得もでき、安定した生活を送ることができます。
しかし、独立開業して自身がオーナーになった場合は、今までのように毎月安定した収入が入ってくるわけではありません。特に独立当初は、事業も安定せず朝も、昼も、夜も働いてもサラリーマン時代よりも収入が少ないというケースも少なくありません。また、仕事に対する責任も経営者と、雇われ身では全く異なります。経営者は、従業員や取引先、債務者などに対する責任が発生し、自身の判断一つで企業経営にも大きな影響を与えるリスクがあるのです。
しかし、一方でビジネスがうまくいった場合にはサラリーマン時代の数倍、数十倍もの収入を得る事も可能になります。
【独立するメリット】
独立する事のメリットとしてまとめると、下記のようなことがあります。
・やりがいのある仕事ができる
・自分の努力次第で収入を増やすことが可能になる
・労働時間や働く場所などの自由度が高くなり、趣味や、家族、友達との時間を作れる
・社長という地位を得られる
・企業のトップになるため、上司の顔色を伺う必要がない
・様々な人との出会いや、様々な経験ができる
などが独立した場合のメリットとして挙げられます。
【独立するデメリット・リスク】
独立して経営者になると、上記のようなメリットもありますが、下記のようなデメリットやリスクもある事を忘れてはいけません。
・開業資金などの費用が必要
・責任が大きくなる
・生活や労働時間、収入が不安定になる
・損害賠償請求などを受けるリスクがある
・退職金などがないため、老後に備えておく必要がある
独立して経営者になる場合、このようなメリットもある一方でデメリットやリスクがあることも理解しておく必要があります。
特に従業員や取引先、顧客等から経営者が賠償請求を受けるリスクは年々増加しているため、これらのリスクに対する備えとして保険も検討しておきましょう。