全ての経営者は、常にリスクマネジメントを意識しながら様々な場面で経営判断を下しているのです。
経営者は常に最悪の事態を考え、何ごともなく企業経営ができることを願いながら事業に携わっています。
経営をするということは、多かれ少なかれこのようにリスクマネジメントを考えながら、事業経営を進めていくことなのです。
【リスクマネジメントとは】
リスクマネジメントとは、リスクを特定することから始まり、特定したリスクを分析して発生頻度とその影響度を評価します。
この発生頻度と、影響度からそれぞれのリスクレベルに応じた対策を講じることをリスクマネジメントと言います。
またリスクが発生した場合、それを最小限に抑えるための活動も含みます。
【リーマンショックから学ぶ】
売上が急激に落ちるというリスクは、経営者にとって何よりも怖いものです。リーマンショックでは、多くの投資家が一晩にして多額のお金を損失して自己破産に陥った人も多くいます。
企業も例外ではなく、リーマンショックの影響を受け売上が1年で半分になった、適切な人材の確保ができず慢性的な人手不足が続いた、銀行から融資を受けられなくなった、借入金の返済ができなくなった、などは多くの経営者が経験したことではないでしょうか?
ここまでの辛い、苦しい経験は、滅多には起きないにしても、起きてしまった場合に大きな損失や被害がでるため経営者は常にリスクマネジメントとして忘れることなく頭に入れておく必要があります。
【リスクマネジメントの浸透と統一】
家族だけでやっているような組織が小さいうちはよいのですが、段々企業が大きくなるにつれて組織も大きくなります。
もちろんそこで働く従業員も増え、考え方や、価値観のばらつきなどが出てきます。
このような場合、従業員間で社内のリスクをどのように共有し、末端まで浸透させていくかが大変重要になってきます。
その為には、今社内にある課題はどのようなことなのか、リスクをコントロールする体制はどのようにしていくのかなどの問題を他部門同士で話し合う機会を設けることが必要です。
これは経営者も例外ではなく、積極的に従業員とコミュニケーションを取ったり会議に出席することで現状の社内の問題やリスクを把握するように努めましょう。
経営者は、常に様々なリスクに対して影響度や、発生頻度を考え分析、管理していくことが求められます。その一つの方法として法人保険などがありこれらを活用してリスクに備えることもできますので覚えておきましょう。