経営者にはさまざまなリスクがあります。例えば、自身が病気になり、経営者が長期不在になった場合事業を継続できないリスク、それに伴う売上減少のリスク、金融機関などへの返済が滞るリスクなど経営者が病気になることで発生するリスクは多くあります。これらのリスクに対して、経営者はどのように備えるのか考えてみましょう。
【経営者が病気になるリスク】
経営者が、がんや、心筋梗塞、脳卒中などの深刻な病気になった場合、今まで同様に経営に関わることはできなくなるでしょう。しかし、経営者が治療に専念するために、長期療養をしても会社は今まで同様に経営を続けていかなくてはいけません。
例えば、後継者に対する事業承継が済んでいない場合、後継者は従業員や、取引先、事業継続などすべてのことが一気に自身にのしかかるため、事業承継がうまくいかず経営難に陥るケースもあります。
また、取引先や融資を受けている金融機関からの信用や信頼は、現経営者に対してあるもので、後継者に代が変った場合、今まで通りの融資を受け、取引先との関係も良好であるかはわかりません。
このように、経営者が病気になることで自社にさまざまなリスクが発生することを覚えておきましょう。
【病気になる確率と入院日数】
今や、日本人の2人に1人ががんになると言われる時代です。生涯リスクを男女別でみると、男性が62%、女性が46%の確率になっています。
また、脳卒中による入院期間は長期化する傾向にあり平均入院日数はそれぞれ下記のようなデータになっています。
・くも膜下出血 119日
・脳内出血 127日
・脳梗塞 90日
となっており、どの疾病に対しても数か月間は、入院することが予想されます。また、退院してもすぐに元通り働くことは難しくしばらくは、通院治療やリハビリを行う必要があるでしょう。
【経営者の病気のリスクには保険が有効】
では、このようなリスクに対してどういった備えがあるのでしょうか?経営者の病気に対するリスクには、特定疾病保障保険などを活用するとよいでしょう。
特定疾病保障保険は、がんや、脳卒中、心筋梗塞などの治療で経営者が不在になった場合、会社が受ける損失をカバーしてくれたり、経営者の見舞金に充てることができます。また、解約返戻金を活用して、突然の資金の確保など資金繰りにも活用できます。
【まとめ】
このように、経営者が病気になると企業は多くの損失が発生するリスクがあります。後継者がいても、十分な育成を行っていない場合は事業継続が困難になり倒産のリスクもあります。
いつ起こるかわからない病気のリスクに対しては、保険で備えておくと安心です。