雇われ社長と聞いて、あなたは何を想像しますか? 肩書きが社長になれるのはうれしいですか? 将来への実績やステップアップ、そして勇退後のセカンドキャリアなど明るい未来を想像していますか?実は、雇われ社長にはリスクが潜んでいて、その危険性は増加している傾向にあります。しかも、そのリスクはあなたが直接関わっていないとこで外や内から溢れてきているのです。今回はもともとあるリスクを見ていきつつ、近年で増加しているリスクについてお話していきたいと思います。
■雇われ社長のリスク
まずは先述した通り、もともとあるリスクです。これだけでも思わず躊躇ってしまいそうになりますが、見てみましょう。
①会社が起こした不正の責任を負わされる
②成績が下がると減給、そして解雇
③法を犯す行為をして訴えられ敗訴した場合の責任を負わされる
④肩書きは「社長」なのに経営方針を示すことができない
もちろんそれなりに雇われ社長になった場合のメリットもありますが、やりがいや達成感などを感じるのは難しいのかもしれません。
■増加しているリスク
次に、近年で増加しているリスクについていくつか説明していきます。
①情報の改ざん
②虚偽の報告
③不正を隠して発覚
④経営困難後の倒産で債務を負わされる
どれもあなたが直接関わっていない場合なのですが、もれなくあなたにそれらの重圧な責任を負うことが待っています。以前からあるリスクを見ても大変なことが容易に想像できるのに、さらに近年で増加しているリスクを見るともう雇われ社長にはなりたくないと思うかもしれません。
これらのニュースは大手や中小企業などは関係なく、ちらほら見たことがあるのではないでしょうか。企業とは業績を上げるだけではなく、社会に対してよりよいサービスを提供していく責任も持たなければいけないはずですが、経営者個人がそう思っていたとしても、時にはそういった思いを共有できない一部の者から嘘の報告があったり、不正を隠されるリスクは常に付きまといます。
■リスクが増加する傾向はまだまだ続く
雇われ社長が持つリスクの増加についてはわかったでしょうか。もともとあったリスクがより高まってきていて、さらに新しいリスクが出てきたことは、肩書きだけの社長というのに益々ネガティブなイメージがつきまとってくるのではないでしょうか。
それでもやりがいや達成感を見いだせて、自分が負うかもしれない責任のリスクを把握した上で、経営の方針もある程度自分で示すことができるなら、雇われという肩書きの名目上でも良いのかもしれません。