経営者が理系の場合の経営リスク

経営者のリスク

近年の急成長する企業には、共通して「理系経営者」の活躍が目立ってきています。科学的な時代への移り変わりは確実なものになっていますが、果たして「理系経営者」で良いのでしょうか。「理系経営者」についてリスクがないのかを紹介していきます。

■急成長する企業には、「理系経営者」とは

世界で有名なグーグル社やフェイスブックの急成長や、人工知能や車の自動運転など、科学分野での成長と発展には目を見張るものがあります。「理系経営者」がトップになるのは優位性がありますが、実際の現場ではどうでしょう。

今までの経営者には、文系と言える「経済学や経営学」を専門にした人達が経営陣のトップに立つものだと思っていましたが、科学の進歩は急激なものへと移行してきて、「理系経営者」がクローズアップされているのです。

■組織のトップが理系技術者であるべきか

組織のトップが経営の手腕を発揮するには、文系出身であるべき時代は短期的には成功を収めていると言えます。会社の危機に際した時の決断力とは今までは、文系の経営者に委ねられてきました。

しかし長期的な見解によると「理系経営者」がトップになるほうが組織が成長する可能性があるのです。企業のトップになるべき人物には、緊急事態や究極の場面において決断を求められた時に生きてくるのが、文系による経営者の「経営感覚」ではなく、理系出身の経営者が持つ「精神」が結果的には大企業と呼ばれている会社に発展をもたらしているのです。

■理系という肩書きへの思い込み

理系出身者は、真面目にはたらいて専門分野での技術力によって思い込みが強いとか、融通がきかないとか、人間関係での協調にかけたり状況に応じた行動ができないなど、人によって様々な思い込みによって、出てくる言葉が「やはり理系出身は・・・」となっているのです。

決定的なことを例にすると「理系の大学」の経営陣のトップが文系出身者であることでしょう。これこそは、思い込みの原因となっているのではないでしょうか。

■企業の成長には構想力が必要

パソコンやインターネットによる技術の飛躍は急激な発展が見て取れますが、文系出身者にとっては技術的な理解に乏しい為に、技術系の会社には不向きと思われがちです。しかし、経営者に必要なのは、テクノロジーの理解や究明と言うよりも、「いかに世間に通用するか」などの発想力や思考力が必要とされています。「技術力」には、これを使いこなす発想の展開が必要になってきます。

経営者にとってSNSやツイッターが利用しにくいといった考え方では、今後の経営者のあり方にとって問題となってきます。経営者のリスクから考えると文系には技術的な見解を必要とし、理系には構想力を人につなげることも重要でしょう。

どちらにもリスクはあるからこそ、文系や理系にこだわらず、お互いの分野に目をむけてこそ今後の経営者の方向性が見えるのです。