「裸の王様」の話は皆さん聞いたことのある童話ですよね? 裸の姿同然ですが王様は、洋服を着けていると思い込んでいる話です。まわりから見れば裸!! しかし王様のまわりの家来は誰も王様が裸だとはいえず、褒めしまうというユーモアのある童話の一つです。現在の会社や企業でもこのような状況が増えてきています。今回はワンマン経営をあまり自覚してない経営者の特徴を理解しましょう。
■まずはどんな特徴があるのか知ろう
◎自分が優秀だと思い込んでいる?
経営者は客観的に見ても優秀な人は多いとは思います。しかし自分が優秀なのだ、と思い込みが強い経営者はかなり増加しています。
自分が一番優秀、社員や職員は自分よりは優秀ではないという考えが経営者の中を占めてしまうと、加速的にワンマン経営は進行していきます。
社員に任せるより自分でやった方が効率よく早い、だから自分で何でも決めて行動してしまい、自分の仕事に社員を関わらせなくなり、報告すらしなくなってきます。
この状態が長く続くと社員にとって社長の仕事が見えなくなり、サポートしようにも出来ない状態に陥ります。
しかしワンマン経営者の考えは、社員は使えない、優秀ではない、という考えがある為、行動力のない社員と決めつけてしまうので、やはり一人やる作業すること選びます。
自分が優秀であるという自信が裏目にでてしまい、プライドが高く傲慢になりがちになり、独断と偏見も強まると、さらには他人の意見、社員の意見すら耳に入らなくなり、プライドがより強固のものとなってしまうのです。そうなると会社としてはもう手遅れです。
自分の基準で優秀ではないと決めつけた社員との関係性には、早期の段階からほころびがでてしまい、どんどん社員の退職者がでてくるも時間の問題です。
◎ワンマン経営者のまわりは本当に優秀な社員?
ワンマン経営の特徴の一つですが「裸の王様」と同じで経営者の意見に合わせるあまり、なかなか本音や意見がいえず会社としてまったく成長しない特徴があります。
経営者のまわりにはイエスマンしかいなく、経営者もイエスマンでまわりを囲みたいと心理が働いてしまいます。
極端にいうと自分の意見や提案に素直にしたがってくれる社員は好み、賛同しない社員はある種の見放しにも近い扱いを受ける社員とで別れてしまうのです。
会社の為に自分なりの意見を正直にいった結果、ワンマン経営者に煙たがれるケースは多くあり、最終的には退職という道にたどり着きます。
イエスマンだけで経営者のまわりを固めるのは、経営の面としては仕事をしやすいかもしれませんが、何か不測の事態が起こった場合には、自分のせいでなく社員のせいにする傾向があります。
■イエスマンの本音を聞いてみよう
それを確かめるのは難しいかもしれません。ワンマン経営者のまわりは基本的にイエスマンが多いので、本人は上手くいっていると自覚という名の錯覚をしている傾向にあるからです。
社員から本音や意見を一度聞いてみると、考え方がかわるかもしれません。今では社内チャットなどもありますので、直接聞くのではなく、文字やパソコンを使って聞いてみるのも一つの手段です。