経営&お仕事の基本中の基本 ~マネジメントって、いったいなに?~

経営者のリスク

経営・ビジネスの場において、頻繁に耳にするワード「マネジメント」。なんとなく知っているつもりでも、その意味をしっかり理解しているのか問われると、いささか自信が持てない方も少なくないのでは? 経営の基本・マネジメントの意味について見ていきましょう。

マネジメントと聞くとマネージャーが思い浮かぶ

マネジメントという言葉を聞くと、それを実行する人すなわちマネージャーという言葉が真っ先に思い浮かぶ方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

例えば、学校の部活動では、部員が円滑に練習や試合に臨めるよう備品の管理や、ケガ人が出たときの対応など体調管理などがマネージャーさんの役割ですね。また、芸能界などでは、タレントさんが円滑に活動できるようスケジュール管理などさまざまなサポートする方をマネージャーと呼びます。

これら二例のマネージャーさんの役割について振り返ってみると、たびたび管理という言葉が出てくるなあと気づかされます。まさにその通り。マネジメントとは管理を意味しているわけです。

では、経営おけるマネジメント=管理とはいったいどのようなものなのか、もう少し考えてみましょう。

経営とマネジメントの関係性

会社や企業は、社会に参画することで収益をあげることを目的とした組織であり、経営とは主にその活動のことを指します。経営組織のリーダーつまり経営者はどのようにして収益をあげていくのか、すなわちどんな事業を行うのか方針を決定します。社員など会社に属するメンバーはその方針が定める仕事に従事し、実際に収益を上げていくわけですね。

しかしながら、事業内容が定まり、業務に携わるメンバーが揃っていたとしても、それだけでは収益を上げることはできません。効率よく確実に利益を得るにはメンバー各々がどのような仕事をこなしていく必要があるのか設定されている、すなわち仕事が管理されている状態でなければならないのです。

大人数でボートを漕ぐ場面を考えれば、イメージがわきやすいかと思います。
目的地(=事業内容)が決まり、オールの漕ぎ手(=従業員)が揃っていたとしても、漕ぎ手がそれぞれ好き勝手に水面を漕いでいたのでは、ボートの動きは右往左往するばかり。目的地にたどり着くことなど絶望的でしょう。

しかし、ボートが一定の方向に進ようきちんと漕ぎ方が管理されていれば、正しく目的地を目指すことができるのです。オールの漕ぎ方を管理するのと同じように、経営におけるマネジメントとは、会社全体の仕事への取り組み方を管理することに相当します。

働く人は誰でも自分または誰かのマネージャー

会社など経営組織の中では、どのような形で具体的にマネジメントが実践されているのでしょうか?

経営組織に属する従業員は、自分が行う仕事について決められた期限内に想定される以上の成果を上げることを求められます。これを達成するには、きちんと課題をクリアしていける仕事のやり方や期限内までに終了できるようなスケジュールの組み立てなど、自分の仕事を自分で管理する姿勢が不可欠です。これはつまり、自分自身の仕事についてマネージャー的な視点で見ていくということに当たります。

部下を持つ立場ともなれば、より一層マネジメントの重要性が増してきます。その理由は、自分自身の仕事のみならず、自分が担当している部署全体の仕事についても管理していかなければならないからに他なりません。

部署自体に託された課題を達成するために必要となってくる仕事を設定し、メンバー各々の特性や能力などを見極めながら、期限内に成果が出せるよう仕事を割り振っていく。上司ともなれば、そのように部下たちの仕事を管理するマネージャーの役割も果たしていかねばなりません。部下を抱える役職のことを管理職と言い表すこともありますが、実に的を射た表現ですね。

まとめ

以上、経営・ビジネスにおけるマネジメントとは、経営目的の達成のために実行される仕事のスケジュールやノウハウを確立すること、つまり仕事を管理することであり、そこに人間的な配慮も含まれていなければうまく機能しないことを見ていきました。

マネジメントの中身を改善させていくことで、よりよい経営・ビジネスのスタイルが形成されていくかと思われます。

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